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NTT Com、データ利活用に必要な機能をワンストップで提供する「Smart Data Platform」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は19日、データ利活用に必要なすべての機能をワンストップで利用できるプラットフォーム「Smart Data Platform」を、9月30日に提供開始すると発表した。

 NTT Comが2018年度から開発を進めてきた「データ利活用を支えるサービス群」を「Smart Data Platform」として再編成し、データ利活用に必要な収集・蓄積・管理分析におけるすべての機能を、ICTインフラも含めてワンストップで提供する。

 NTT Comでは、Smart Data Platformを活用して「Smart Workstyle」「Smart Education」「Smart City」「Smart Factory」「Smart Healthcare」などの領域における企業のDX実現を推進し、社会的課題の解決や企業・社会の持続的成長に貢献するとしている。

「Smart Data Platform」の全体像

 NTT Comのサービス提供力を活用した、データの収集・蓄積・管理分析に必要なさまざまな機能を、企業の用途やニーズに応じてワンストップかつ柔軟に組み合わせて利用可能。企業のIT部門や事業部門が、すぐにデータ利活用環境の構築・保守業務を効率化し、企業のDX実現へのリソースシフトを可能とする。

 また、NTT Comが提供してきたセキュリティサービスに加え、インターコネクト機能による閉域網内での安心安全なアプリケーション接続、データの匿名加工など、収集・蓄積・管理分析におけるプロセス全体のセキュリティを担保する。これにより、企業におけるIT部門のセキュリティ管理稼働やデータ漏えいリスクを軽減する。

 クラウドやオンプレミスなど、多様な環境に点在するデータの統合・連携も可能で、NTT Comが提供するAIのアプリケーションに加え、他社が提供するデータ利活用アプリケーションも「Smart Data Platform」と連携して利用でき、企業の課題やニーズに応じたさまざまな領域でのデータ利活用を可能にする。

 Smart Data Platformを実現する機能の拡充としては、NTTデータの情報活用基盤「iQuattro」とNTT Comが、両社の強みを活かして提供するデータマネジメント基盤を19日に発表。さらに今後も、企業が保有する個人情報などの機密データを匿名加工情報化する「データセキュリティ(匿名加工サービス)」や、複数の事業者が提供するクラウドやデータセンター、SaaSなどの間でデータを流通させるための「インターコネクト(Flexible InterConnect)」、オブジェクトストレージサービス、データインテグレーション(iPaaS)などの新機能が順次利用可能になる。

 Smart Data Platformと連携するアプリケーションについても、サブスクリプションビジネス支援(Subsphere)や、音声サービスをAIなどの先進技術と柔軟に組み合わせることにより、オフィスにおける業務の自動化・効率化や、コンタクトセンターにおける顧客接点の強化など、企業のDXを実現する「ボイスDX」などを順次提供し、データ利活用分野を拡大していきくとしている。