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パロアルトネットワークス、アプリケーションセキュリティソリューション「Cortex Cloud ASPM」を発表
2025年8月19日 12:07
米Palo Alto Networks(以下、パロアルトネットワークス)は現地時間5日、攻撃予防を最優先としたアプリケーションセキュリティソリューション「Cortex Cloud Application Security Posture Management(ASPM)」を発表した。
Cortex Cloud ASPMは、2025年2月に発表したCortex Cloudの性能を強化したモジュールで、セキュリティ上の問題が本番環境に到達する前に、インテリジェントに阻止する。これにより、従来に比べて10倍速く、効率的で、コスト効果の高い対応を可能にする。
さらに、Cortex Cloud ASPMには、オープンなアプリケーションセキュリティ(AppSec)パートナーエコシステムが含まれており、企業は好みのサードパーティコードスキャナーからのデータを単一の集中型プラットフォームに統合して、包括的な可視性を得られる。
ASPMのネイティブデータとサードパーティベンダーからのインサイトを組み合わせることで、セキュリティチームは、開発者にツールの変更を強いることなく、セキュリティ態勢を改善できる。アプリケーションセキュリティパートナーには、Black Duck、Checkmarx、GitLab、HashiCorp、Semgrep、Snyk、Veracodeなどのベンダーが含まれる。
Cortex Cloud ASPMは、パロアルトネットワークスが現在提供しているCortex Cloudのアプリケーションセキュリティと統合され、機能を拡張する。アプリケーションとビジネスのコンテキストを使用して、本番稼働を減速させることなく、ターゲットを絞ったガードレールを実施することで、セキュリティの問題を本番環境に到達する前に阻止する。
ネイティブとサードパーティ製のスキャナーから得られる結果をコンプリートコード、クラウド、ランタイム、ビジネスコンテキストと関連付けることで、開発者がツールを変更することなく、重要かつ悪用可能なリスクを特定する。自動化機能を活用することで、アプリケーションライフサイクルのすべての段階でセキュリティチームと開発チーム間の手動修正を不要にする。
パロアルトネットワークスでは、今回の新モジュールはクラウドネイティブアプリケーションプロテクションプラットフォーム(CNAPP)とクラウド検知・応答(CDR)機能を統合し、リアルタイムのクラウドセキュリティを実現するCortex Cloud上で機能すると説明する。より広範に統合されたCortexプラットフォームの一部として、顧客はコード、クラウド、SOCにまたがるAI対応データから恩恵を受け、あらゆる段階においてセキュリティ運用を変革できるとしている。
Cortex Cloud ASPMは現在初期アクセス版の段階で、一般提供の開始は2025年度後半を予定している。