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越村商店、クラウド管理型カメラ約100台をリサイクル施設などへ導入 多台数のカメラを「Safie」で一元管理
2025年8月19日 10:00
セーフィー株式会社は18日、株式会社越村商店が、リサイクル施設などへクラウドカメラソリューション「Safie(セーフィー)」を約100台導入したと発表した。
石川県金沢市に本社を置く越村商店は、廃棄物の収集・運搬からリサイクル製品向けの原料加工までを手がけ、廃棄物の回収、行政・企業の機密文書処理などのサービスも提供している。
そうした中で同社は以前から、ペットボトルなどの資源ごみを持ち込むリサイクルステーションや、廃棄物の処理・加工を行う自社工場に、防犯カメラを逐次設置してきたが、ステーション拠点の新設と同時にカメラを導入するため、導入時期にズレがあり、メーカーや機種が統一されていなかったという。例えばリサイクルステーションでは、20カ所以上の拠点に設置されたカメラの機器がバラバラで操作方法も異なり、映像の管理が煩雑になっていたとのこと。
また、オンプレミス型のレコーダーが現場にあり、データをダウンロードする際は、現地に赴かなくてはならなかったほか、カメラのレコーダーが屋外環境に設置されていると、積雪や外気温の変化の影響で壊れてしまうなど故障が多く、稼働が不安定な状況も課題だったとした。
一方で、こうしたカメラについては、業務効率化などの能動的な使い方を想定していたもの、見たい映像がレコーダーの故障で記録されていないことも多く、業務での積極的な活用はおろか、防犯カメラとしても不完全だったという。
そこで同社では、クラウド型カメラサービスの導入を検討。スマートフォンで映像視聴やダウンロードを行えるだけでなく、強固なセキュリティを備えている点や、コスト面でも、従来のシステムのトータルコストと同程度だったことなどから、Safieの採用を決めた。
現在、リサイクルステーションでは、不法投棄対策で活用されており、不法投棄などのシーンをスナップショットやムービークリップで簡単に保存できるので、エビデンスが必要な際の対応が効率化されたとした。加えて業務効率化の面では、どのリサイクルステーションにどのくらい廃棄物がたまっているかをライブ映像でモニタリングすることにより、収集車の効率的な収集ルートを計画するための材料として利用されている。
また工場では、機密文書の処理作業に顧客が立ち会う際に、カメラでその様子を録画し、処理証明書と合わせて提供している。顧客が関係者に対して機密文書の適切な処理状況を示したい場合に、証明書に加えて映像があると、証跡としてより確実になる一方、越村商店側でも、自社スタッフの作業の正当性を示すエビデンスになることから、顧客目線・社内目線の双方で役立っていると、その効果を説明した。