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CTCのクラウドサービス「StageCrew」、米Technologentが北米市場向けにサービス提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は18日、AIを活用してシステム開発や運用業務を効率化するクラウドサービス「StageCrew(ステージクルー)」を北米市場に向けて提供開始すると発表した。米国のITソリューションプロバイダーであるTechnologent(登記名:Thomas Gallaway Company)にライセンスを供与し、SaaS形式で展開する。

 StageCrewは、CTCが独自に開発したクラウドサービスで、システム監視やログ収集を担う各種ツールと連携し、情報収集の効率化やインシデント発生時の対応フローの可視化などにより、オブザーバビリティの向上を実現する。

 「PITWALL」の名称で2023年よりサービス提供が開始されていたが、2025年1月には、StageCrewへ名称を変更するとともに、画像やテキストといった異なる種類のデータを解析できるマルチモーダルAIを用いて、管理ツールごとに収集・可視化しているダッシュボードデータなどを自動で統合・分析する機能が追加された。

 一方のTechnologent社は、ITインフラの構築・運用をはじめとしたエンタープライズ向けソリューション提供に強みを持つ企業で、CTCとは、米国における日系企業向けのSIビジネスの拡大や、日本に進出を図る米国企業の支援を目的に、2025年2月から協業を開始している。

 今回の取り組みでは、Technologentが自社のクラウド基盤を活用して、StageCrewを北米市場向けにSaaS形式で提供する。導入前のコンサルティングから、設計、PoC、導入後のサポートサービスまで一貫して対応することで、北米企業のニーズに即したサービス展開を実現するとのこと。なお、同社のクラウド基盤の構築および保守対応は、CTCの米国事業会社であるITOCHU Techno-Solutions Americaが担当する。

 またCTCは、日本国内におけるサービス提供体制の強化に向けて、販売パートナーの拡大も進めており、株式会社アンドゲートおよびフォージビジョン株式会社がStageCrewの販売を開始した。このうちアンドゲートでは、再販に加えて、自社MSPサービス「ANDGATE AIOps」にStageCrewを採用しているとのことだ。