ニュース

ダイレクトクラウド、クラウドストレージ内の社内文書をAIで活用できる「DirectCloud AI」を標準提供

 株式会社ダイレクトクラウドは19日、法人向けクラウドストレージサービス「DirectCloud」について、社内文書を生成AIで活用できるサービス「DirectCloud AI」を全有料プランの標準機能として9月18日に提供開始すると発表した。DirectCloudを利用中の企業は、追加料金なしでDirectCloud AIが利用できるようになる。

 DirectCloud AIは、クラウドストレージをベースとしているため、社内の各種データを一元管理でき、データの統制を図りつつ、生成AIを活用して高精度な回答を瞬時に生成したり、文書の要約を行ったりするなど、業務効率を大幅に向上させられるサービス。

 AIを「特別なツール」ではなく「業務の一部」として位置付けることで、既存の共有フォルダーに自然にAI機能を統合でき、この統合型アプローチにより、導入コストを抑えながら最大の効果を得られるとしている。

 DirectCloud AIの機能としては、大量のメールデータ(EMLファイル)からQ&Aを自動生成でき、問い合わせ対応などで顧客に回答として送ったメール(EMLファイル)をクラウドストレージに保存すると、Q&A形式に要約したテキストファイルを自動生成できる。これにより、社内のナレッジの鮮度を簡単に保てる。

 また、RAG対応により問い合わせ対応の工数削減が可能。Webからの情報やマニュアルを利用して回答を作成する場合と比べて回答の品質が向上し、回答作成にかかる工数を削減できる。ダイレクトクラウドが行ったテストでは、問い合わせ対応にかかる工数のうち約50%が削減できたという。

 社内文書の要約も可能で、会議の議事録やプレゼン資料などをクラウドストレージに保存し、AI機能を利用して要約することで、主要なポイントを簡単に押さえられる。

 チャットボット機能により質問を開始でき、利用が想定される質問を事前登録しておくことで、ユーザーは簡単にDirectCloud AIに質問できる。複数のフォルダーやチャットルームが一覧表示されるため、用途やプロジェクトに応じて適切なフォルダーとルームを選んで使い分けられる。