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NEC、ローカル5Gを月額料金で利用できる導入・運用サービスを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は26日、企業や自治体などが自らの建物や敷地に自営の5Gネットワークを構築して利用する「ローカル5G」を月額料金で利用可能なサービスや、ローカル5Gの企画、導入から運用までさまざまな段階に合わせたサービスメニューとして提供を開始した。

 NEでCは、業種ごとのノウハウとネットワークの強みを活かして、最適なネットワークを提供する「NEC Smart Connectivity」のマルチコネクティビティのメニューに、ローカル5Gを追加。「コンサルティングサービス」「インテグレーションサービス」「マネージドサービス」のメニューを用意し、顧客のユースケースに応じて最適な通信環境の構築とサポートを提供する。

 コンサルティングサービスは、ローカル5Gを構築する準備段階に必要な企画・要件定義から電波測定、5G端末検証、実証実験を提供し、顧客のニーズと現地環境に応じた最適なネットワークサービスと今後の進め方を提案する。価格は個別見積もり。

 インテグレーションサービスは、ネットワークのスペシャリストが無線局免許の取得支援から、ネットワーク構築に至る現地調査、設計、検証を行い、信頼性の高い、安全・安心なネットワークを構築する。5G基地局のラインアップには、実用免許の制度化が予定されているSub6(4.7GHz)帯域に対応したスタンドアローン(SA)型も追加し、超高速大容量、超低遅延、多数同時接続といった、5Gの特徴を活かした多様なサービスを実現する。価格は個別見積もり。

 マネージドサービスでは、5Gネットワークの常時監視(24時間365日対応)や、問い合わせ対応、保守手配・復旧対処といった運用に関する業務をサービス提供する。コアネットワーク、基地局といった5Gシステムを構成する機器と、保守サービスをセットで月額100万円(税別)から提供し、初期投資の抑制に貢献する。

 さらに、NECの玉川事業場内で2020年3月から運用している、顧客との共創施設「ローカル5Gラボ」において、実際にローカル5Gを体感し、顧客の機器と5Gネットワークを接続してユースケースの検証にも対応する。

 NECでは、すでに製造、建設、流通、交通、公共といったさまざまな分野のパートナー企業・団体とローカル5Gを軸にした共創を進めており、デジタルトランスフォーメーションの推進はもとより、最先端の技術に基づく製品・サービスを組み合わせることで、ローカル5Gを活用した新たな価値を創出していくと説明。2025年度までに、ローカル5G関連製品・サービスを含む「NEC Smart Connectivity」関連ビジネスで2000億円の販売を目標とするとしている。