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NTT西日本、DX推進拠点「LINKSPARK OSAKA」をリニューアル――2030年までに1000億円規模の支援目指す
2026年2月4日 13:01
NTT西日本株式会社は3日、DX推進拠点「LINKSPARK OSAKA」をリニューアルオープンした。拠点を従来の大阪市北区・梅田から、NTT西日本が本社を構える都島区の「NTT WEST i-CAMPUS」へと移転。NTT西日本 代表取締役社長 社長執行役員の北村亮太氏は、「移転を機にLINKSPARK OSAKAをさらにパワーアップして再スタートしたい」と述べた。
LINKSPARK OSAKAは、顧客のDXを推進し、新たな価値を創造する拠点として2019年に設立された。設立の背景にあったのは、既存システムの老朽化やIT人材不足が懸念される「2025年の崖」だ。この壁を乗り越えるためにDXを推進することが経営課題のひとつとなり、「そのために必要な人材やDXのテーマ設定、そしてICT環境の整備をサポートするためにLINKSPARK OSAKAを設立した」と北村氏は語る。
以来、同様のLINKSPARK施設を名古屋(2020年10月開設)、福岡(2021年3月開設)、広島(2023年1月開設)でも展開。これまでの施設利用実績は1000件を超え、3000件以上のDXプロジェクトを創出、DX推進支援額は300億円以上にのぼるという。
しかし、LINKSPARK設立から5年が経過し、企業を取り巻く環境は変化した。IPAの調査では、DXに取り組む企業は2020年の41.2%から2024年には77.8%へと増加。一方で、「システムの老朽化や複雑化は当初の予測を上回っている。また、人材不足はより一層深刻になった」と北村氏は指摘する。
さらに、これまではDXを「まずやってみる」という段階だったが、現在はより具体的な成果や費用対効果が求められるフェーズへと移行しており、「顧客が求める期待が、実証から実装へと変わってきている」と北村氏は分析している。
次のあたりまえをカタチに
リニューアルしたLINKSPARK OSAKAが掲げるコンセプトは、「次のあたりまえをカタチにするDX推進拠点」だ。その中で、「人財」「体験」「伴走」「智の結集」という4つの価値を提供する。
人財については、「本社に集結する社員の中から、サービス開発やセキュリティ、社内DXの専門家150名を随時アサインし、顧客の課題や構想に応じて実践的で厚みのある支援を提供する」と北村氏。
体験については、次世代情報通信基盤「IOWN」や生成AI、ワークプレイス改革、サイバーセキュリティ対策など、さまざまなデモ展示を用意。こうしたデモを体験することで、「DXの課題をより具体化し、明確化できる」と北村氏は話す。
伴走については、データサイエンティストやAIコンサルタントなどの専門家が、課題の抽出から検証、そして最終的な顧客環境への実装まで責任を持って伴走する。
智の結集については、NTT西日本のオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」やNTT研究所、さらには地域の大学や研究機関とも連携してグループ内外の知見を結集。「開発中のサービスや自社DXなどで蓄積したノウハウを活用することで、顧客の利益向上を加速していきたい」(北村氏)としている。
LINKSPARKは、2030年までに1万件を超えるプロジェクトの創出と、1000億円規模のDX支援を目指す。また北村氏は、同拠点を中心として、大阪東部エリアの活性化にも意欲を見せており、「東に集う多様な人々の力でイノベーションを起こし、それによって大阪および関西エリアの発展、ひいては日本の国際競争力の復活に貢献したい」と述べた。








