ニュース

NEC、自社のローカル5GとAWSのサービスを組み合わせたオファリングメニューを開発へ

AWSのクラウド/エッジサービスとの連携を強化

 日本電気株式会社(以下、NEC)は14日、企業向け5Gサービスの強化に向け、NECのアセットとAmazon Web Services(AWS)のクラウドサービスやエッジサービスを組み合わせたオファリングメニューの開発を開始すると発表した。

 この取り組みは、9月8日に発表したNECとAWSとの協業強化における、5G領域の協業拡大に基づくものだ。NECでは、AWS OutpostsやSnow Familyなどのエッジサービス、キャリアネットワークを介したAWS Wavelengthなどのサービスと、NECのローカル5Gソリューションと組み合わせ、多様なアプリケーションやAIを組み合わせたオファリングメニューの開発を図る。

 そして、このオファリングメニューの提供を通じ、顧客企業がさまざまなアプリケーションを、クラウド環境と企業の現場にあるエッジ環境を最適にな組み合わせて利用できるように支援するという。

NECの考えるクラウド・エッジ連携イメージ

 このように、エッジ環境での処理を行うことにより、企業はデータを外部に出すことなく、セキュリティを確保しながら、低遅延で処理結果を得られるようになる。また、AWSのクラウドサービスとエッジサービスは共通的かつ統合的に利用できるため、クラウド⇔エッジ環境間の柔軟なリソース配置、アプリケーションのポータビリティの向上、各環境に対応したアプリケーションの開発期間短縮など、さまざまなメリットを享受可能。さらに、両環境の最適な組み合わせでの利用によってコスト削減にも貢献するとした。

 またNECでは、自社玉川事業場の「ローカル5Gラボ」において、NECのローカル5Gおよび映像解析アプリケーションと、AWSのエッジサービスを組み合わせた共創環境の運用を開始したとのこと。

 なお今後は、AWSのエッジサービスだけではなくクラウドサービスも組み合わせた連携も検討しており、この環境を活用した顧客企業およびパートナーとの実証実験や共創によって、ユースケースの拡張とオファリングメニューの開発を加速し、企業向け5Gサービスのエコシステム形成を目指すとしている。