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NEC、ローカル5Gシステムに必要な最小構成の一式をパックで提供する「ローカル5Gパック」を販売

 日本電気株式会社(以下、NEC)は6日、ローカル5Gシステムをより容易に導入したいというニーズに対応し、ローカル5Gシステム構築に必要な最小構成の一式をパックで提供する「ローカル5Gパック」を販売開始した。

 NECでは、ローカル5Gは産業分野や公共分野におけるさまざまな分野での技術検証や実証を通じてその有用性が認められ、新たな活用が進められており、特にエンターテインメントやスポーツの分野では、低遅延・大容量という特長を活用して、臨場感あふれる高精細な映像の品質を損なうことなくリアルタイム伝送することが可能であることが実証され、注目が集まっていると説明。一方で導入に際しては、初期費用が高額で、免許取得の手間も含めて、導入や運用開始までに時間を要するといった課題があるという。

 NECはこれまで、Sub-6小型一体型基地局「UNIVERGE RV1200」の製品化や、無線局免許の取得申請を支援するサービスなどを提供しており、今回、オンプレミスに配置可能な「5Gコア」を含むローカル5Gパックを提供し、ローカル5Gのより手軽な導入や運用環境の構築を支援するとしている。

 ローカル5Gパックは、基地局やコントローラー、5Gコア/UPF、PTPスイッチ、GPSアンテナ、SIMカードといった、ローカル5Gシステムの構築に必要な機器を最小構成で準備することで、システムの初期導入コストを低減する。また、初期設定済みで出荷するため、設計や構築に掛かる工数も削減できる。

 ローカル5Gパックの価格は398万円(税別)。発注開始時期は4月末、出荷開始時期は6月末。

 NECは、今後もローカル5Gの導入に対して、「価格が高い」「利用までに時間がかかる」「利用手続きが大変」といった顧客からの声に対して継続的に改善を行い、顧客のDXに向けた課題解決に貢献するとしている。

利用イメージ
ローカル5Gパック(機器構成)