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ServiceNow、顧客のAIアプリケーション開発支援などに向けAnthropicと提携
2026年2月4日 08:30
米ServiceNowは現地時間1月28日、米Anthropicとの提携を発表した。これにより、アプリケーション開発やヘルスケア、ライフサイエンスなどのミッションクリティカルなビジネスプロセスにおけるServiceNowのコアワークフローに、AnthropicのClaudeモデルをさらに統合する。
ClaudeはServiceNow Build Agentを支えるデフォルトモデルとなり、さまざまなスキルレベルの開発者がエージェンティックワークフローを構築・導入できるようになる。開発者はClaudeとBuild Agentを活用することで、自律的に推論・行動・実行する複雑なエージェンティックワークフローを容易に作成できる。
ServiceNowは、営業で顧客に接触する前の準備効率化のために2万9000人以上の従業員にClaudeを導入しており、初期の結果では準備時間を最大95%削減しているという。また、エンジニアリング業務を強化するために、Claude Codeも導入した。
企業がより多くの部門やワークフローにわたってAIを本番導入する際には、導入したインテリジェンスを単一のプラットフォームから管理する必要があると説明。ServiceNowは、ServiceNow AI Control Towerによって、統制、利用状況の監視、コンプライアンスを担保した形で、企業にClaudeへのアクセスを提供するとしている。
ServiceNow AI PlatformにClaudeを組み込むことで、ServiceNowは新たな機能を顧客に提供する。
エンタープライズアプリケーション開発の強化に向けて、Claudeはアプリケーションやワークフロー構築のためのエンタープライズ向けAIコーディングソリューション「ServiceNow Build Agent」を支えるデフォルトモデルとなる。Build AgentとClaude Codeを統合することで、さまざまなスキルレベルの開発者が自然言語のプロンプトを使用して、これまで多大な開発サポートが必要だったアプリケーションを作成できるようになる。
顧客は、エンタープライズグレードの監視下で、エージェンティックワークフローの設計・テスト・運用や、ServiceNowに標準搭載された自動化機能の拡張ができる。ClaudeとBuild Agentの統合深化により、プロの開発者は自律的に推論・行動・実行するより複雑なエージェンティックワークフローを構築できるようになる。
ServiceNowはAnthropicと協力して、顧客によるServiceNowソリューションの導入・採用方法の変革に取り組んでいる。ServiceNowは、導入ライフサイクル全体にClaudeと専用ソリューションを統合することで、最初の商談から自律的な導入に至るまでの顧客の導入期間を50%削減することを目指している。この協力体制は、今後ServiceNowの社内チームを超えて拡大し、顧客やパートナーがServiceNow AI Platform上に構築された、AIで拡張された同じ提供手法を活用して、自社の導入を加速させる機会を創出するとしている。
また、ServiceNowは、ヘルスケアやライフサイエンスなどの特定業界向けに、Claudeを組み合わせたエージェンティックワークフローを構築している。このような環境では、AI支援型のエージェントが、ServiceNowの統制されたワークフロー内で動作しながら、調査分析や請求承認などのタスクをサポートする。Claudeはこれらのタスクに対応するAIモデルで、Claude Opus 4.5は、主要な医療ベンチマークやライフサイエンス評価でリードしているという。ServiceNow AI Platformがこれらの機能を支えることで、請求承認にかかる期間を数日から数時間に短縮し、コストも削減できる可能性があるとしている。ServiceNowとAnthropicは、これらの業界ソリューションを共同で市場展開する。
Claudeは、ServiceNowのモデル選択戦略の一環として、ServiceNow独自のドメイン特化型モデルや他の第三者モデルと並び、ServiceNow AI Platform全体で優先的に利用可能なモデルとして提供される。現在、ServiceNowの大規模顧客と全世界の従業員は、Claudeの推論・コーディング機能を活用して、ServiceNow AI Platform上で実行される年間800億件以上のワークフローにおいて、エージェンティックなオートメーションやワークフローを構築・導入できる。