ニュース

コニカミノルタ、KDDI、NECの3社、au 5Gとローカル5Gを活用したオープンラボを開設

 コニカミノルタ株式会社、KDDI株式会社、日本電気株式会社(以下、NEC)の3社は28日、大阪府高槻市のコニカミノルタ「Innovation Garden OSAKA Center」内にau 5G基地局を設置するとともに、ローカル5Gの免許取得を行い、5G技術を活用した新規ビジネス共創を目的とした「ハイブリッドの5Gオープンラボ」を11月6日に開設すると発表した。

 オープンラボでは、キャリア5Gとローカル5Gのハイブリッド開発環境を備え、パートナーとの共創を深めながら新たな製品やサービスを生み出し、社会価値を創造していく。

 一般的なオフィス環境や工場などの製造現場、屋内外の連携などを想定した5G活用の実証実験を行うとともに、ローカル5Gの優位性の実証など、広く知恵と技術を集めて実用化に向けた共同実験の場として、今後さまざまな業界のパートナー企業や大学など研究機関にも提供していく。

Innovation Garden OSAKA Centerとハイブリッドの5Gオープンラボ

 コニカミノルタは、写真・カメラ事業で培ってきた光学・画像のコア技術にIoTとAI技術を組み合わせた「画像IoT/AI技術」で、顧客課題を解決する新規事業の創出を進めている。今後は、画像IoT技術と5G技術をかけ合わせることで実現できる“高画質動画の高速AI処理”により、オフィス、製造現場、医療・介護、農業、エンターテインメントなどさまざまな分野で、生産性向上や安心・安全、驚きを新たな価値として提供することを目指す。

 KDDIは、オープンラボ内にau 5G基地局を設置し、コニカミノルタの画像IoTとKDDIのアセットを掛け合わせ、オフィスなどにおけるユーザーにとっての新たな「価値」に着目したサービスデザインなど、スマート社会の実現に向けた取り組みをともに推進していく。クラウド基盤とキーテクノロジーである5Gをベースに、コニカミノルタとKDDIのアセットを有機的に融合することで、リアルとバーチャルの垣根を越えるイノベーションや、新しい体験価値創出に向けた提案を共創していく。

 NECは、ローカル5Gのネットワーク装置(基地局、コア)を設置し、ローカル5Gを実際に体感し、検証できる環境を構築。この環境を通して、コニカミノルタやコニカミノルタの顧客事業のDX化を支援する。さらに、NECは、AIを中心としたICT技術、5G以外も含めたネットワーク技術とコニカミノルタの画像IoTを活用し、社会課題解決に向けたイノベーションの創出に取り組む。

 これら3社の共創により、早期の5G技術を活用したビジネスの創出に取り組むとしている。