ニュース

クラウド名刺管理サービス「Sansan」、帝国データバンクの企業DBを搭載へ

接点のあり・なしを問わない企業データベースをSansan上に構築可能

 Sansan株式会社は11日、名刺管理機能を中心としたクラウドサービス「Sansan」において、“営業を強くするデータベース”としての機能強化を行うと発表した。今回の機能強化では、株式会社帝国データバンク(以下、TDB)との連携強化により、TDBが持つ100万件を超える企業情報データベースが、6月をめどにSansan上にて利用可能になるという。

 企業向けの名刺管理サービスからスタートしたSansanには、現在、名刺だけでなく、メール署名、Webフォームといったあらゆる接点情報が蓄積・可視化されるようになっている。今回はTDBとの連携強化により、同社が提供する企業情報を標準搭載するとともに、Sansanに蓄積される接点データを組み合わせて活用できるように、Sansan側の機能拡充も行った。

 具体的には、「企業DB」タブがサービス内に設置され、Sansan上でTDBが有する100万件を超える企業情報を、接点のあるなしにかかわらず閲覧可能になる。企業情報は、産業分類、売上、従業員数、資本金等などを閲覧できるほか、CSVファイル形式でのダウンロード可能だ。

新UIイメージ

 また5月には、企業が運用するWebサイト上の問い合わせフォームとSansanを連携した機能「スマートフォーム」も提供開始予定。氏名や会社名、メールアドレス、電話番号等、フォームに登録された顧客情報の、Sansanへの登録を可能にする。

 以前より提供されている外部サービスとの連携や、メール署名の取り込み機能などとあわせて活用することで、Sansan上の名刺のみならずあらゆる顧客との接点情報が蓄積・可視化され、TDBの企業データベースを組み合わせることで、接点を持つ企業のみならず、接点のない企業の情報も含めた、利用企業ならではのデータベースをSansan上に構築可能になるとした。

 さらにSansanのデータベースは、外部システムとの連携・統合に対応しており、「Sansan Data Hub」のデータ統合機能によって生成され、精緻(せいち)化・リッチ化されたデータを、手間なくSalesforce、Marketo、SATORIといったCRM・SFA、MAツールと連携させることで、効果的なマーケティングへの活用を可能にするとしている。