ニュース

GitHub、自然言語でワークフローを自動化できる「GitHub Agentic Workflows」のテクニカルプレビューを公開

 米GitHubは現地時間13日、ワークフロー自動化ツール「GitHub Actions」において、Markdownで目標を記述するだけで自動実行する新機能「GitHub Agentic Workflows」をテクニカルプレビューとして提供開始した。

 GitHub Agentic Workflowsは、プレーンなMarkdownで「達成したい目標」を記述するだけで、コーディングエージェントが状況やコンテキストを理解し、自律的に判断しながらGitHub Actions上でタスクを実行する意図駆動型のリポジトリ自動化機能。これにより、従来の固定的なスクリプトでは対応が難しかった、コンテキスト依存の反復作業を安全かつ継続的に自動化することが可能になる。

 これにより、単一のリポジトリを管理する個人開発者から、大規模なエンタープライズやオープンソースプロジェクトを運営するチームまで、GitHub上で作業するあらゆるユーザーを支援するとしている。

 GitHubのR&D部門「GitHub Next」では、「AIコーディングエージェントの時代において、安全で信頼できるリポジトリ自動化とは何か」という問いから、GitHub Agentic Workflowsの検討を開始したと説明している。すでに何百万ものリポジトリで利用されているGitHub Actionsを自動化基盤としてエージェントを組み込むことで、スケーラビリティと制御性を両立しながら、最終的な判断を常に開発者が行える仕組みを実現したとしている。

 GitHub Agentic Workflowsは、GitHub Copilot CLI、AnthropicのClaude、OpenAI Codexなど、複数のコーディングエージェントに対応する。従来のGitHub Actions YAMLワークフローと並行して利用でき、判断力や文脈理解を必要とする反復作業に適している。また、チームやエンタープライズが必要とする可視性、制御性、監査可能性といった重要な要件に対応するため、追加のガードレール、ログ、サンドボックス環境とともに実行される。

 GitHub Agentic Workflowsの活用により、開発者チームがGitHub上で既に行っている作業に自然に寄り添う形で、新しいカテゴリーのリポジトリ自動化とソフトウェアエンジニアリングが可能になり、継続的なトリアージやドキュメント作成、コード簡素化、テスト改善、品質維持、レポーティングといった領域において、従来の固定スクリプトでは表現が難しかった、文脈理解や判断力、そして継続的な反復作業を自動化できるとしている。

 GitHubでは、こうした継続的なAI活用を「Continuous AI」と呼んでいる。これは継続的インテグレーションと継続的デプロイメント(CI/CD)のプラクティスと同様に、AIをソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)に統合することで、自動化とコラボレーションを強化する新たなアプローチだとしている。

 また、GitHub Agentic Workflowsは、安全性と制御性を最優先に設計されており、意図しない動作やプロンプトインジェクション攻撃から保護するため、多層防御セキュリティアーキテクチャを実装していると説明している。ワークフローはデフォルトで読み取り専用権限で実行され、書き込み操作には、サニタイズされた安全な出力を通じた明示的な承認が必要で、プルリクエスト作成やIssueコメントなどの操作は、レビュー可能なGitHub操作として安全に管理されるとしている。

 また、サンドボックス環境での実行、ツールの許可リスト化、ネットワーク分離など、多層的なセキュリティアーキテクチャを採用し、意図しない挙動やプロンプトインジェクション攻撃から保護する。こうしたガードレールにより、エージェントを単発の実験としてではなく、継続的に実行することが実現できると説明している。

 なお、エージェントによるリポジトリ自動化の代替アプローチとしては、GitHub CopilotやClaudeなどのコーディングエージェントCLIを、リポジトリへの広範な書き込み権限を持つ標準のGitHub Actions YAMLワークフロー内で直接実行する方法があるが、権限の粒度が粗くなりやすく、統制が難しくなる可能性があると説明している。
GitHub Agentic Workflowsは、デフォルトで読み取り専用アクセスでコーディングエージェントを実行し、GitHub操作には安全な出力に依存するため、より厳密な制約、明確なレビューポイント、強力で包括的な制御を提供するとしている。