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クラウド名刺管理サービス「Sansan」、メールから署名や差出人情報を取り込める「スマート署名取り込み」機能を追加

 Sansan株式会社は7日、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」に、メールでやりとりしている相手の署名や差出人情報等を自動で識別・補完し、Sansan上に蓄積できる「スマート署名取り込み」機能を追加すると発表した。機能提供は12月中を予定しており、標準機能として提供される。

 「Sansan」は、名刺をスキャナーやスマートフォンアプリで読み取るだけで、独自のシステムによって情報を正確にデータ化し、管理できるようにする法人向けクラウド名刺管理サービス。

 コロナ禍において営業活動のオンライン化が進む中で、「Sansan」でもそうした状況に対応するために、オンライン名刺機能を始めとする各種機能を提供しているが、営業活動においては、オンライン商談・ミーティングまで至らず、メールだけでやりとりをするケースも増えているという。またバックオフィス・管理部門では、そもそも、メールだけでコミュニケーションを取ることが多いため、データの蓄積に課題があったとのこと。

 そこで今回は、メールを通じて情報を蓄積する新機能「スマート署名取り込み」を提供する。同機能では、Gmailと連携することで、送信者のメール署名の情報を名刺候補として自動表示可能になった。「Sansan」ユーザーは、登録したい名刺候補を選択するだけで、メールでの接点データをSansan上に登録できるほか、社内への共有も行えるとのこと。

メール署名取り込みの仕組み

 なお、同一メールアドレスの名刺がすでに登録されている場合や、メルマガなどの送信者は自動で除外され、追加したい人物情報のみを手軽に登録可能。また、名刺候補として表示される企業名は、公開企業情報を利用した補完にも対応しており、データの精度を高められるとしている。

 メールから「Sansan」上に蓄積可能な情報は、基本項目の「会社名/氏名/メールアドレス」に加えて「部署/役職/電話番号」など。名刺交換で得た情報と同様に、Sansan上にて接点データとして自動で名寄せされる。

 今後は、Microsoft Outlookとの連携にも対応する予定だ。