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Sansan、名刺管理サービスに相手企業との接点を可視化できる「接点マップ」機能を追加

 Sansan株式会社は13日、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」に、自社と名刺交換相手企業との接点を部署・役職を軸として可視化できる新機能「接点マップ」を追加したと発表した。

 接点マップは、名刺交換の状況が部署、役職を軸に自動的にマッピングされ、関係性の深さが色の濃淡で示されることで、ひと目で自社と相手交換相手企業との接点の濃さを把握できる機能。マップに表示されている役職、部署を指定することで、社内の誰が該当者と名刺交換をしているのかを確認でき、カテゴリー化された部署名、役職名を用いているため、他企業との比較も容易に行える。

 これにより、客観的把握や定量化が困難だった人脈の客観的把握が可能になり、組織の各メンバーが取引拡大や新規ビジネスの可能性をいち早く察知できるとしている。

 機能は、Sansanの「会社概要」ページから「接点マップ」を選択することで、相手企業との名刺交換状況が部署、役職を軸に自動的にマッピング表示され、色の濃淡で関係性の深さを直感的に把握できる。マッピングされている接点をクリックすると、その部署、役職の該当者との名刺交換状況の詳細が確認できる。

Sansanの「会社概要」ページから、「接点マップ」を選択できる
マッピングされている接点をクリックすると、その部署、役職の該当者との名刺交換状況の詳細が確認できる

 接点マップは、Sansan上で実験的な取り組みをユーザーが試すことができる「Sansan Labs」で公開されていた、「ABMダッシュボード3」が基となっている。ABMダッシュボード3は、ビジネス上の関係において、経済的関係性が人脈に反映されており、Sansanに記録されている名刺の交換履歴を研究することで、その関係性の濃淡が把握できるのではないかという、Sansanのデータ統括部門であるDSOC(Data Strategy & Operation Center)のR&Dメンバーの仮説のもと、開発されている。

 DSOCでは、接点マップ以外にも、自社社員の強みをキーワード化できる機能や、人脈情報に基づき部署の垣根を越えて協力可能なチームを可視化できる「バーチャル組織図」など、名刺データの分析・研究結果を活用したさまざまな機能を開発しており、引き続き「出会いのデータ」の研究とエンジニアリングにより、ユーザーのあらゆる企業活動を後押しする機能を、サービスを通じて提供していくとしている。