大河原克行のクローズアップ!エンタープライズ

Boxは単なるファイル置き場ではない――、日本で躍進する“Boxの今”を追う

Boxの持つ3つの特徴

 Boxの特徴は、「フリクションレス(摩擦のない)のセキュリティとコンプライアンス」「シームレスな社内外を結んだコラボレーションとワークフローの実現」「クラウドを活用した、徹底したアプリケーションの統合」という3つだ。

Boxの3つの特徴

 Box Japan 執行役員 マーケティング部の三原茂部長は、「Boxは単なるファイル置き場にはとどまらない、法人向けに特化したクラウド・コンテンツ・マネジメントサービス」と定義。

 「セキュリティの観点では、自社のオンプレミス環境では実装困難なレベルのセキュリティを実現しながら、使いやすさを犠牲にしないフリクションレスセキュリティを可能としており、容量無制限のクラウドストレージに対して、モバイルを含むあらゆる端末から、ブラウザやアプリケーションを使ってアクセスし、ファイル閲覧を可能としている。すでにBoxを利用している企業は、Boxを導入した理由としてセキュリティの堅牢性を異口同音に挙げている」とする。

Box Japan 執行役員 マーケティング部・三原茂部長

 2つ目のワークフローに関しては、「ワークフローツールは使いにくいというのがこれまでの通説だったが、Boxでは、誰でも簡単にワークフローを構築し、追跡し、管理し、企業全体における生産性向上とプロセスの標準化を可能にできる」と語る。

 例えば、ガイドを利用することで、誰でも簡単にワークフローのテンプレートを設計でき、ステップ、アクション、期限、ユーザーを追加するだけで業務を自動化できる。また、企業の既存ワークフローテンプレートを活用すれば、さらに素早くワークフローを構築することも可能だ。

 これによって、「確認」のためのメールのやりとりがなくなり、プロジェクトに関するすべてのコミュニケーションを1カ所に集約。シンプルな通知システムで、タスクの割り当てや期限超過に関するアラートを担当者に届けたり、社外のメンバーにも業務を割り当てたり、といったことができるため、パートナーやベンダー、顧客などのあらゆる社外関係者と連携して、シームレスな協業ができる。