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NTT-ATのRPAツール「WinActor Ver.7.6.0」、生成AIとの連携強化により活用範囲を拡大
2025年7月11日 10:00
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は、RPAツール「WinActor」の新版「同 Ver.7.6.0」を7月17日から販売開始すると発表した。生成AIとの連携強化による活用範囲の拡大と、新たな運用支援機能によるメンテナンス性向上を実現したという。
WinActorは、NTTアクセスサービスシステム研究所で研究開発された技術をベースに、NTT-ATが製品化した純国産のRPAソフトウェア。WindowsアプリケーションやWebアプリケーションで行うさまざまな操作を「シナリオ」として記録し、自動化することができる。
今回の新版では、新たに画像認識AIとの連携に対応した。生成AIに指示を与えることで、画像内のさまざまなデータの理解・抽出が可能。生成AIが抽出したデータのシステム転記やExcel保存など、非定型業務を含めた自動化を実現するという。
また、生成AIによるシナリオのひな形生成機能が強化され、生成AIが作成したシナリオのひな形を、対話によって修正・追加しブラッシュアップできるようになった。これにより、初めてのシナリオ作成時でも簡単に作り上げられるとのこと。
このほか、複数シナリオ間の差分表示を行える機能により、比較対象シナリオからの変更点・追加点を、視覚的に判別可能な色枠で表示できるので、シナリオの確認作業を効率化可能。
さらに、シナリオ中の不要な設定や環境依存箇所などを項目ごとにチェックし結果を表示する、シナリオのフォーマットチェック機能が追加された。シナリオ運用開始前のチェックが容易になり、保守・運用性が向上するとのこと。
WinActorの価格(税込)は、利用する端末を固定するノードロック版の場合、フル機能版が109万8680円、実行版が30万80円。一方、購入したライセンス数の範囲内で端末を限定せずに利用できるフローティングライセンス版は、オープン価格となっている。