特別企画
VMware Cloud on AWS、Kubernetes、ブロックチェーン――、CEOとCTOが語ったVMwareの最新技術
vForum Tokyo 2018を振り返る
2018年11月21日 06:00
毎年、秋が深まる時期に都内で開催されるヴイエムウェアの年次カンファレンス「vForum Tokyo」には、VMwareのパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)CEOをはじめ、多くの同社エグゼクティブが来日し、日本のユーザーに向けて同社の最新技術や事例を紹介する。
VMwareの設立から20周年、日本法人は15周年というアニバーサリーイヤーに開催された「vForum Tokyo 2018」には1万人以上の参加登録者があったが、その大勢の日本のユーザーに向けて同社はどんなメッセージを発信したのだろうか。
本稿では11月13日のオープニングキーノートで語られたVMwareの注力分野をいくつかピックアップしていく。
VMware Cloud on AWSが東京リージョンで正式ローンチ
vForum Tokyo 2018の前日に発表された「VMware Cloud on AWS」の東京リージョン提供開始だが、オープニングキーノートではあらためてヴイエムウェア 代表取締役社長 ジョン・ロバートソン氏が、AWSジャパン 代表取締役社長 長崎忠雄氏とともに、国内での正式提供開始をアナウンスした。
ちょうど1年前、同じ場所で同じ二人が「2018年中にVMware Cloud on AWSを東京リージョンで提供開始する」と発表したが、その約束を無事に果たしたことになる。
国内にもすでに10社を超えるユーザーが存在するVMware Cloud on AWSだが、オープニングキーノートでは、先行ユーザー企業の1社であるテプコシステムズの取締役常務執行役員 川名康雄氏が登壇。東京電力グループのデジタルトランスフォーメーションを実践する企業としてVMware Cloud on AWSをいかに活用しているかを紹介している。
同社ではパートナー企業など外部の事業者(テナント)と東京電力がそれぞれに提供するサービスをシームレスかつ疎結合なかたちで相互に利用できる基盤、すなわち“Co-creation(共創)”を促進するデジタルプラットフォームとして、VMware Cloud on AWSを活用している。
川名氏は「VMware Cloud on AWSにより、より多くの外部の方々との共創が可能になり、新しい資産が生まれると思っている。今後はアプリケーションレベル、サービスレベルにも活用の幅を広げ、さらにディザスタリカバリの基盤としても利用したい。またほかのクラウドとの連携も検討している」と語り、オンプレミスとクラウドの連携がもたらす新たな“共創”の可能性に期待を寄せている。