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TOPPAN、空いているセルフレジを自動検知し利用客に案内するシステム「レジみえ~る」
イオン九州に先行導入、1人あたり1日約4時間の作業時間削減を実現
2025年8月20日 06:00
TOPPAN株式会社は19日、スーパーマーケットや量販店などの小売店舗において、空いているセルフレジを自動検知し利用客に知らせるシステム「レジみえ~る」を提供開始すると発表した。
「レジみえ~る」は、床面に設置した専用マーカーを天井に設置したカメラで読み取り、オフライン環境でセルフレジの空き状況を自動検知するとともに、サイネージを用いて空き情報を利用客に知らせるシステム。セルフレジの種類やメーカーに関わらず、すべてのレジに対応でき、天井に設置したカメラ1台で複数のセルフレジの空き状況を検知可能なため、導入・設置費用を低く抑え、容易に設置できる点がメリットという。
また、サイネージと音声を用いて、空いているセルフレジをリアルタイムで利用客に案内する仕組みを備えた。この案内時には、ただ空いているレジを表示するだけでなく、現金決済のみ対応可/キャッシュレス決済対応可など、レジの決済方法の違いも画面に表示できるので、利用客のセルフレジ選択時の戸惑いが解消されるとのこと。
さらに、サイネージ上では多言語表記が可能なほか、ピクトグラムを用いて視覚的に空き状況を伝えられるため、外国人観光客など、日本語が分からない利用者にもスムーズに案内できる点もメリットとしている。
なおTOPPANでは、「レジみえ~る」の提供開始に先立ち、2024年7月からはイオン九州株式会社が運営する複数店舗に導入し、効果検証を実施していたが、セルフレジの案内スタッフが目視で確認する必要がなくなることから、1日あたり約4時間/1人の作業時間削減を実現した。
同社は、引き続きイオン九州の店舗へ「レジみえ~る」の導入を進めるとともに、全国の小売企業への展開を推進する考えで、2028年度までに、関連サービスを含めて約10億円の売上を目指すとのこと。