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VMware Cloud on AWS、Kubernetes、ブロックチェーン――、CEOとCTOが語ったVMwareの最新技術

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Heptio買収で加速するKubernetesポートフォリオの拡充

 VMwareはここ数年、コンテナ、特にKubernetesへのフォーカスを強めており、前述したVMware Cloud Foundation 3.5でのKubernetesサポート強化などはその一環だ。そしてさらなるKubernetesポートフォリオの拡大を図るため、VMwareは11月6日付でKubernetesスタートアップのHeptioの買収を発表している(金額は非公表)。

 Heptioの買収についてゲルシンガーCEOは「(Heptioの買収という)とてもエキサイティングなニュースを伝えることができてうれしい。HeptioはKubernetesにおけるすぐれた技術とサポート力をもち、かつオープンソースコミュニティにおいてもリーダー的なポジションにある企業。VMwareのKubernetesポートフォリオがこれでより強化される」と語っている。

IBMのRed Hat買収に隠れてあまりニュースにならなかったが、KubernetesスタートアップのHeptioの買収はVMwareがKubernetes市場でのリーダーポジション獲得に向けての動きとして注目される

 なお、キーノート後のプレスインタビューの席でゲルシンガーCEOにHeptio買収の狙いを聞くと「Heptioの二人のファウンダー(クレイグ・マクラッキー(Craig McLuckie)氏とジョー・ベーダ(Joe Beda)氏)が、Kubernetes界隈を代表するトップエンジニアであり、ひろく尊敬を集めている存在であったことに加え、プロダクトやサービスに対するビジョン、コーポレートカルチャーなどがVMwareと非常に親和性が高いと確信した」と語っており、さらに「Heptioは第2のNiciraになる可能性が十分にある」とHeptioに対する強い期待をにじませている。

 Kubernetes関連の最近のもうひとつの大きなニュースとして、これまで「VMware Kubernetes Engine(VKE)」と呼んできた、パブリッククラウド向けのマネージドKubernetesサービスの名称を「VMware Cloud PKS」に変更し、ベータ版の提供を開始したことが挙げられる。

 現時点ではAWSのみのサポートだが、ゲルシンガーCEOは「近日中にMicrosoft AzureやGoogle Cloud、さらにVMware Cloud on AWSでの提供も開始する」としており、vSphere上でのKubernetes環境の構築/運用をサポートするVMware PKSとあわせ、どんな環境においてもアプリケーションを動かせるKubernetes環境の整備を強化中だ。

Heptioの買収完了後に提供予定のVMwareのKubernetesポートフォリオ。vSphere環境で動作するVMware PKSと、クラウド上のマネージドサービスとして提供されるVMware Cloud PKS、この2つの運用管理をHeptioが担当する

 ゲルシンガーCEOは1年ほど前、Kubernetesについて「“Write Once, Run Anywhere”をうたっていた25年前のJavaをほうふつとさせるテクノロジ」と表現していたが、まさにVMwareのポリシーである“Any Device, Any Application, Any Cloud”を実現するキーコンポーネントとしてKubernetesを位置付けていることがよくわかる。