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クラウドDWHで急成長 大型IPOのSnowflake

 米テクノロジー業界からの超大型のIPO(新規株式公開)が市場に熱狂を巻き起こした。クラウド・データウェアハウス(DWH)のSnowflakeが株式を公開し、38億ドルの資金を調達した。今年の最高記録であるだけでなく、ソフトウェア企業として過去最高額となる。同社は、うまく構築されたサービスで成長してきたが、今後には課題もある。

評価額700億ドル超

 9月16日のニューヨーク証券取引所はSnowflake上場でわいた。1株120ドルの公開価格に対し、2倍の245ドルの初値がつき、さらに4%上げて初日の取引を終えた。終値ベースの時価総額は700億ドル超。半年前の評価額124億ドルから5倍になった計算だ。Bloombergは評価額で「Uber、Dell Technologies、GMを上回った」と伝えている。

 Snowflakeは「今年最大のIPO」と前評判も高かった。“投資の神様”Warren Buffett氏が率いる投資会社Berkshire Hathawayと、Salesforce.comの投資部門が、並行して行われた私募増資に参加したことも人気を押し上げた。同社は私募では40億ドルを手に入れており、合わせると2008年のIPOでのVisaに次ぐ規模となる。

 上場2日目の17日には、全般的な下落の中、一時、前日比15%も下落したが、終値での評価額は631億ドルと、依然としてケタ外れだ。

 Snowflakeは2012年設立。カリフォルニア州サンマテオに本社を置き、クラウドネイティブのSaaS型データウェアハウスソリューションを展開している。クラウド業界の中でも急成長を見せており、7月末現在の顧客企業は3117社で1年前の2倍。その中には、「Fortune 500」の146社も含まれる。

 CEOは、SaaSプロバイダーのServiceNowのCEOなどを務めたFrank Slootman氏。その前の5年間は、元MicrosoftのBob Muglia氏が率いていた。Muglia氏はMicrosoftのサーバ・ツール部門プレジデントとしてAzureの基礎を固めた人物で、その後任は現CEOのSatya Nadella氏だ。

 クラウドにも精通したMuglia氏が育てたSnowflakeの製品は、「高速で、任意のパブリッククラウドを利用できる」というユニークなものだ。