ウェザーニューズ、「Snowflakeデータマーケットプレイス」上で過去天気データの提供を開始

　Snowflakeは8日、日本企業として初めて、株式会社ウェザーニューズと「Snowflakeデータマーケットプレイス」のデータプロバイダー契約を締結したと発表した。

　Snowflakeデータマーケットプレイスは、データプロバイダーやデータサービスプロバイダーが保有するデータを市場に展開し、新たな価値を創出するプラットフォーム。Snowflakeのアーキテクチャによって、データを転送しなくとも、安全かつほぼリアルタイムにデータを共有できるため、データコンシューマの企業・組織は、サードパーティデータを自組織のファーストパーティデータと結合することで、自社組織のデータだけでは知り得ないさまざまなインサイトを得て、それを意思決定に生かせるという。

　一方データプロバイダーは、自社のデータ資産をマネタイズし、Snowflakeデータマーケットプレイスのエコシステムを通じた新しいビジネスの創出を図れるとのこと。

　今回契約を締結したウェザーニューズは、気象予測サービスを提供している民間気象情報会社。2020年6月には、高解像度かつ高精度な気象データと最新技術の活用によって企業のDXを推進し、ビジネス課題を解決するWxTech（ウェザーテック）サービスの提供を開始している。

　同社は今回のデータプロバイダー契約により、Snowflakeデータマーケットプレイス上でウェザーテックサービスの展開を開始する。具体的には、2018年1月以降の過去天気データについて、気温、風速、降水量など全11要素を、1kmメッシュの高解像度で提供するという。

　この契約により、データコンシューマーは、価値の高い大量の気象データを統合し、ほぼリアルタイムで自社のマーケティング戦略や需要予測、商品開発などに展開できるようになるとのこと。

　なおウェザーニューズは今回の契約締結を記念し、気象データを活用できるキャンペーンを展開する。6月末日までの期間中、Snowflakeデータマーケットプレイス経由で同社に問い合わせした先着20社に対し、企業が指定する地点の気象データ1年分を無料で提供するとのことだ。