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「GPT-3」をMicrosoftが独占? 開発元OpenAIへの批判も

 AIの進化は目覚ましく、とりわけ自然言語処理の分野では次々に新しい成果が生まれている。深層学習で「まるで人間が書いたような自然な文」を生成することで脚光を浴びた「GPT-3」のライセンスをMicrosoftが独占取得した。オープンソースではない言語モデルとして、その動きが注目を集めていたが、開発したOpenAIは、もともと「全ての人間のためのAI」を掲げていただけに、批判も出ている。

Microsoftが独占ライセンス

 「GPT(Generative Pretrained Transformer)」は、高精度に文章を生成できる最先端のAI言語モデルだ。Elon Musk氏が初期に投資し、非営利の研究機関としてスタートしたOpenAIが開発した。

 前バージョンのGPT-2は「あまりに自然な文を生成でき、悪用されると危険すぎる」として部分的な公開にとどめられた。そして、最新版のGPT-3は今年6月にベータ版として発表され、さらに高い精度でAI業界やメディアを騒然とさせたが、APIのみの公開となっている。

 このGPT-3について、Microsoftは年次イベント「Ignite 2020」の中で、独占ライセンス契約を結んだことを明らかにした。GPT-3は1750億のパラメーターを持つ大規模なモデルで、同社はBPT3向けにカスタム設計されたAzureを提供してトレーニングを進めている。契約は、これを拡大するものという。

 Microsoftのエグゼクティブバイスプレジデント兼CTO、Kevin Scott氏は公式ブログで、「この技術革新を活用して、高度なAIソリューションを顧客のために開発・提供できる。また、高度な自然言語生成技術を活用した新しいソリューションも創出できる」と説明する。

 発表によると、一般の開発者は今後もOpenAIのAPI経由でGPT-3のモデルにアクセスし、アプリケーションを構築できるという。The Vergeによると、Microsoftは今回の独占ライセンスによりGPT-3の基盤のコードにアクセスできるようになる。