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IIJ、利用者の手間を削減しつつ脱PPAPを実現できる「mxHERO with IIJ」
BoxやOneDriveなどのオンラインストレージと連携
2025年7月9日 13:37
株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は8日、メール送信時に添付ファイルをオンラインストレージに自動で保存し、共有リンクをメールに自動的に付与することで、安全かつ手軽なファイル送信を実現するソリューション「mxHERO with IIJ」を提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。
メールでファイルを共有する際に、パスワード付きzipファイルをメールに添付して送信し、その後解凍用パスワードを別メールで送信する「PPAP」が広く利用されてきたが、ウイルススキャンを回避したパスワード付きzipファイルが展開されるリスクや、誤送信時にパスワードを解析されて開封されるリスクがあることなどから、「脱PPAP」の動きが広がっている。
今回発表された「mxHERO with IIJ」も、こうした脱PPAPの取り組みを支援するもので、mxHEROのファイル共有ソリューション「Mail2Cloud」を用いて、利用企業のメールサーバーとBoxやOneDriveなどのオンラインストレージを連携することで、脱PPAPを実現する際の、利用者の手間を削減するとした。
具体的には、利用者がファイルを添付してメールを送信すると、添付ファイルが自動的にオンラインストレージにアップロードされ、共有リンクがメールに挿入されるので、ファイルをアップロードしたり、共有リンクをメールに転記したりする手間を省き、手間なく脱PPAPを実現できるという。
また、宛先やファイルを誤って送信してしまった際に、送信者側の操作でファイルの共有リンクを無効にできるため、相手が閲覧する前に共有リンクを無効化することで、誤送信による影響を抑止できるとしている。
なお、IIJのクラウド型メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」との連携によって、フィッシングメールやランサムウェアなど、メール受信時における脅威への対策強化も実現するとのこと。