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Microsoftが7月の月例パッチ公開、危険度の高い脆弱性を含む130件を修正
2025年7月9日 11:40
日本マイクロソフト株式会社は9日、7月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。
対象となるソフトウェアは、Windows、Remote Desktop client for Windows Desktop、Office、SharePoint、Microsoft SQL Server、Visual Studio、Microsoft Azure。
これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10、Windows Server 2025/2022/2019/2016)、Remote Desktop client for Windows Desktop、Office、SharePoint、Microsoft SQL Server。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで130件、うち最大深刻度が“緊急”のものが14件。
今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Microsoft SQL Serverの情報漏えいの脆弱性(CVE-2025-49719)」は、更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の詳細が一般へ公開されていることが確認が確認されており、マイクロソフトでは更新プログラムの適用を早急に行うよう呼びかけている。
また、「SPNEGO Extended Negotiation(NEGOEX) Security Mechanism Remote Code Execution Vulnerability(CVE-2025-47981)」は、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性となっている。更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開、脆弱性の悪用はないが、脆弱性の特性を鑑みて、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨するとしている。