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ゲットワークス、データセンター次世代技術の検証施設「Data Center Trial Field」の共同検証へ参画
2025年2月14日 13:07
株式会社ゲットワークスは12日、株式会社NTTデータと日比谷総合設備株式会社がデータセンター領域におけるコミュニティの拡大およびコラボレーションの促進と課題解決のための協同を目的に開設した、データセンターの次世代冷却技術を検証する施設「Data Center Trial Field」の共同検証へ参画すると発表した。
ゲットワークスでは、2016年に新潟県と実施した雪冷熱活用のコンテナ型データセンター冷却実証実験を皮切りに、用水や井戸水、河川水の活用など、さまざまな水冷/液冷の環境構築と実証実験を続けてきた。
その後も、シュナイダーエレクトリックとの協業による水冷式InRow空調への井水活用による、大幅な消費電力・消費水源削減の実現や、Super Micro Computer(以下、Supermicro)のクーリングタワー、ラックマウントCDU、DLC(Direct Liquid Cooling)方式の液冷GPUサーバーの連結稼働など、さまざまな水冷/液冷環境の構築や運用を行ってきた。
ゲットワークスでは、これらの取り組みを通じて、GPU、サーバー、CDU、液浸システムなどの仕様や求められる水量、水温、水圧がメーカーごとに大きく異なり、一定の仕様で規格化された水冷/液冷環境では、汎用的に各メーカーのサーバーや機器を稼働することが困難であるという事実が判明したと説明。ゲットワークスのコンテナ型データセンターでは、これらの要件に個別対応することも十分に可能ではあるが、それでは抜本的な解決には至らず、国内AI基盤の普及の遅れを招くものと考えているとしている。
そこで、これまでに培った水冷/液冷における知見を用い、いまだ課題が多いとされている国内での水冷/液冷技術の改善を図るべく、Data Center Trial Fieldに参画し、ゲットワークスが構築した最新型の水冷/液冷対応コンテナ型データセンターを、参画企業のための実証実験環境として提供する。
ゲットワークスでは、Data Center Trial Fieldの参画企業と水冷/液冷環境構築のノウハウや課題を共有し、相互に協力して実証実験や開発を行うことによって、国内でのあらゆるGPUサーバーの導入に伴う水冷/液冷環境におけるさまざまな課題解決を促進するとともに、仕様の標準化を目指すとしている。