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ビジネスチャット「LINE WORKS 3.4」リリース、メッセージなどへのリアクションが可能に

送信UXの共通化、タスク機能の拡張なども実施

 ワークスモバイルジャパン株式会社(以下、ワークスモバイル)は26日、 新たに「LINE WORKS」のバージョン3.4を提供開始したと発表した。リアクション機能の追加や、送信UXの共通化による直感的操作の実現、タスク機能の機能拡張などを行っているという。

 LINE WORKSは、LINEの兄弟会社であるワークスモバイルが開発・提供している、クラウド型ビジネスチャットサービス。チャットや音声/ビデオ通話を行える「トーク」機能、オンライン会議で利用する「音声・ビデオ通話」機能、掲示板で情報を共有できる「ホーム」機能、メール、カレンダーなどのグループウェア機能を搭載するほか、LINEとほぼ共通した使いやすいインターフェイスを備えているため、特別な教育をすることなく、直感的に利用できる点も特徴だ。

 今回のアップデートでは、大きく4つの機能強化が行われた。

 1つ目の強化点は、トーク上で特定のメッセージや画像、スタンプなどにピンポイントで反応できるリアクション機能が追加されたこと。メッセージの長押しで表示される全6種類のアイコンから好きな表情を選択し、リアクションを行える。なお、リアクションの追加/変更/取消は、7日以内に送受信したメッセージが対象だ。

 ワークスモバイルでは、同機能の位置付けについて、メッセージやスタンプではタイムラインがすぐに流れてしまう時や、返信のタイミングを逃してしまった時でも、通知を気にせず気軽にやり取りできると説明している。

 また既読機能と同様、誰がどのリアクションを送ったのかはリストから確認を行えるとのこと。

 なお今回は、LINEとLINE WORKS間の絵文字の互換性も向上した。LINEユーザーとのトークで絵文字が使用された場合、両サービスの互換性の問題により、従来は双方の環境で絵文字がテキスト表示されていたが、絵文字がイメージで表示されるよう改善を行った。iOSを利用している場合が対象となり、Android版LINEでは、絵文字は従来同様、テキスト表示される。

 2つ目の強化点としては、送信UXの共通化が行われた。LINE WORKS上で画像やファイルの共有/転送などを行う際に、従来は、トーク、ノート、Driveといった各種サービスやコンテンツによって操作のステップ/導線が異なっており、送信するまでの操作ステップが多く覚えにくかったり、煩雑に感じられたりするケースもあったという。今回のアップデートでは、これを改善するため、サービス間のコンテンツ転送時に共通のボトムシートを適用し、ユーザー体験に一貫性を持たせている。

 このほか、Drive上のファイルやフォルダの送信/共有メニュー構成を簡略化し、直感的に行いたい動作を選択できるよう操作性を改善した。

 3つ目の強化点は、タスク機能の拡張。グループでタスク機能を利用できるグループタスクがチーム(組織)でも利用可能となった。チームのトークルームから、チームにひも付くタスクの作成を行え、タスクの依頼者や担当者はチーム内のメンバーから指定できる。また、チームメンバー内でのタスク状況の共有にも対応する。

 4つ目は、自社ドメインがなくてもメール機能を備えたアドバンストプランを利用可能にしたこと。同プランを利用するには、従来、自社のドメインを用意し、そのドメインの所有権を証明する手続きが必須だったが、LINE WORKSが無料で提供するドメインを利用することで、メールサービスを自社で利用していない場合でもアドバンストプランが利用可能となった。