ワークスモバイル、LINEのAI事業「LINE CLOVA」を統合へ　LINE WORKS上で仕事をサポートする新AI機能の開発も表明

　ワークスモバイルジャパン株式会社（以下、ワークスモバイル）は9日、グループ会社であるLINE株式会社のAI事業「LINE CLOVA」を統合すると発表した。統合は4月1日付で、ワークスモバイルでは今回の統合により、自社のビジネスチャット「LINE WORKS」上でのAI活用を進め、サービスの強化を図るとしている。

　LINEではこれまで、AI事業のLINE CLOVAにおいて、自社開発のAI技術を活用した「CLOVA OCR」「LINE AiCall」といったサービスの提供や、大規模言語モデル「HyperCLOVA」をはじめとするAI技術研究・開発に取り組んできた。

　このHyperCLOVAは、日本語の学習データをもとに構築した生成系AIであり、チャットでの対話やメールの作文、ミーティングメモの要約などを自然な日本語で行える技術。今後はさらに、LINE WORKSの利用が多い業種・業態に特化したチューニングをすることで、現場業務で活用できる専門知識の獲得などを目指すとした。

　またワークスモバイルでは、LINE WORKS上で仕事をサポートする「LINE WORKS AI秘書（仮称）」の開発を行っていることも発表した。これは、トークのやり取りのコンテクストをAIが理解して、能動的に仕事をアシストしてくれるAI技術で、LINE WORKS上でスケジュールを通知したり、必要なトーク内容をノートに整理したり、タスクを登録したり、トークルームへ誘導したりするなど、利用者が何をしたいかを解釈し、仕事がより快適に進むようサポートするとのこと。

LINE WORKS AI秘書の活用イメージ。トークの内容からスケジュールの作成ニーズを検知し、スケジュール作成画面へ誘導する

トークの内容からタスクの登録ニーズを検知して、タスク作成画面へ誘導する