ニュース

ラキール、システムの要件定義から開発・運用までの全工程をAIが支援する「LaKeel AI Platform」を発表

 株式会社ラキールは10日、システムの要件定義・設計から開発、運用までの全工程をAIが自律的にサポートするAIプラットフォーム「LaKeel AI Platform」を発表した。同プラットフォームは、既存のシステム開発基盤「LaKeel DX」に、上流工程をAIで支援する新製品「LaKeel Blu」を統合したもので、2月から順次提供を開始する。

 ラキールはこれまで、クラウド型のシステム開発基盤であるLaKeel DXを軸に、企業のDX推進を支援してきたが、今回のLaKeel AI Platformを皮切りに、支援範囲をDXからAX(AIトランスフォーメーション)へと進化させ、AI時代における企業の競争力強化をトータルで支援していくとしている。

 LaKeel AI Platformは、要件定義や企画設計といった上流工程をAIが主導・支援するLaKeel Bluと、マイクロサービス技術を用いた開発・運用基盤のLaKeel DXで構成される。これらを統合したLaKeel AI Platformでは、AIが人間の指示の下、仕様書・ソースコード・マニュアルなどの開発資産を統合管理する。システム開発の企画・設計から運用・保守までの全工程をAIが自律的にサポートし、従来、人間が行っていた作業時間を削減するだけでなく、高品質なシステム開発と高度な運用・保守を実現する。

 要件定義・設計のフェーズでは、LaKeel BluのAIエージェントが既存システムを解析し、資料や業務データを読み込む。不足情報はAIが自ら人間にヒアリングを行い、QA表、要件定義書、設計書を自動生成する。ステークホルダー間の合意形成までAIがサポートすることで、認識の食い違いによる手戻りを防ぐ。

 開発・テストのフェーズでは、LaKeel DXの特長である「部品化(マイクロサービス)」技術とAIの融合により、AIが最適な部品を選定して自動でコーディングを行い、多角的な視点でのレビューや網羅的なテストケースの自動生成から実行までを担う。ゼロからのスクラッチ開発から解放され、高品質なシステムを短納期で構築する。

 運用・保守のフェーズでは、従来の事後対応型から、AIが異常の予兆を検知する「予防保守」へと進化させる。障害発生時の自動復旧や監視の自動化による「ビジネスを止めないシステム」を実現し、将来的には定型的な運用業務の完全自動化を目指す。

 LaKeel AI Platformの導入により、担当者が持つ「暗黙知」を、AIとの対話を通じてドキュメントやコードといった「デジタル資産(形式知)」として蓄積し、ノウハウの永続的な資産化を実現する。また、企画からリリースまでの時間を従来の3割以下に短縮し、市場の変化に即応できるアジャイルな体制を構築する。さらに、情報システム部門の役割を、「コードを書く作業者」から「AIに業務を教え、ビジネスを設計する者」へとシフトできるとしている。