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パナソニック、AIプロセッサーを標準搭載したネットワークカメラ「i-PRO Sシリーズ」を9月発売

 パナソニックi-PROセンシングソリューションズ株式会社は10日、ネットワークカメラの新しいスタンダードモデルとして「i-PRO Sシリーズ」を9月に発売し、パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社を通じて販売すると発表した。

 i-PRO Sシリーズは、ネットワークカメラの新しいスタンダードモデルとして、AIプロセッサーを標準で搭載し、カメラ内で顔や人、車両、二輪車を自動で識別できる。従来のネットワークカメラでは難しかった、映像の分析・解析といった高負荷のAI処理をカメラ内で行うことで、サーバー側で行っていたAI処理の負荷を分散する。

カメラ内で人や車両、二輪車を識別しているイメージ

 ネットワークカメラ1台に、AIアプリケーションを最大2つまでインストールでき、従来の防犯用途だけでなく、AIアプリケーションによる映像の分析・解析をすることで、事件事故の未然防止への貢献や業務効率化など、新たな付加価値を提供する。ソフトウェア開発キット(i-PRO Camera SDK)の提供も行い、サードパーティによるアプリケーション開発にも対応する。

 パナソニックの従来品(Sシリーズ)と比べて大幅に画質を改善し、これまで以上に高精度な検知・識別・判定が可能。高画質化に加えて、AI技術を利用して「顔・人・車両・二輪車」を識別し、対象となる物体の速度に合わせてカメラの設定を自動で最適化し、ブレない映像を提供する。夜間の暗い環境においても、視認性がさらに向上した。

 音声についても、新しくAI音識別機能を搭載し、人の叫び声やガラスの破損音、クラクション、銃声といった音を識別することで、映像監視をより強化した。AI音識別機能利用時は別途マイクが必要。

 i-PRO Sシリーズのラインアップは、ボックスタイプの「WV-S1115V」やドームタイプの「WV-S2115」など、屋内/屋外対応の計15モデル。価格はいずれもオープン。

HDネットワークカメラ WV-S1115V
HDドームネットワークカメラ WV-S2115