パナソニックi-PRO、AIプロセッサーを搭載した新型マルチセンサーカメラを発表

　パナソニックi-PROセンシングソリューションズ株式会社（以下、i-PRO）は10日、AIプロセッサーを搭載するネットワークカメラのスタンダードモデル「Sシリーズ」の一環として、新型AIマルチセンサーカメラを発表した。製品は、日本国内向けには5月に発売する。

　新型AIマルチセンサーカメラは、衝撃や悪天候にも耐えられる目立ちにくいボディに、解像度4Kまたは4メガピクセルの高精細センサーを3つまたは4つ搭載し、一台で広範囲の撮影領域をカバーできる。薄型でありながら広いチルト角度に対応し、従来モデルよりも広範囲の撮影が可能。すべてのモデルで赤外線LED照明を搭載し、暗い環境での撮影にも対応する。

　カメラ本体には、人や車を検知して画質を自動的にコントロールするとともに、映像分析が可能なAIプロセッサーを搭載。目的に応じて、多様なAI分析アプリをインストールでき、監視能力をカスタマイズできる。広範囲で自律的に物体の検知・識別が可能で、監視担当者が重要な事象を見落とすことがないよう、効率的で高度な監視機能を提供する。

　さらに、新モデルでは、映像データの安全性と完全性を確保するために、FIPS 140-2 level 3の暗号化技術を採用した。これにより、撮影された映像はカメラ内部で暗号化されてシステムに送信される。また、カメラ本体に対する、いたずら行為を防止する技術も採用。政府機関や法執行機関、医療機関、教育機関など、高いセキュリティが求められる場所での使用に適した製品としている。

　なお、パナソニックi-PROセンシングソリューションズ株式会社は、2022年4月に社名を i-PRO株式会社に変更する。