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i-PRO、クラウドカメラサービス「i-PRO Remo.」の大規模拠点向けエッジストレージ「EXシリーズ」を発表

EXシリーズ

 i-PRO株式会社は24日、エッジ記録型クラウドカメラサービス「i-PRO Remo.」専用のエッジストレージ(レコーダー機能付きゲートウェイ)「EXシリーズ」4機種を6月に発売すると発表した。価格はオープン。

 i-PRO Remo.は、現場(エッジ)で記録された映像やライブ映像を、クラウドを通じて遠隔で確認・操作できるサービス。エッジストレージは、カメラの映像を記録するとともに、クラウドサービスとカメラを中継する役割を担う機器で、これまでのエッジストレージ(EUシリーズ)は最大カメラ16台までの接続となっており、大規模な現場の場合は複数台のエッジストレージで対応していた。

i-PRO Remo.

 こうした複数台のエッジストレージを利用する場合、それぞれのエッジストレージに接続したモニターでの確認となることや、管理・設定する機器が増えてしまうことから、もっと多いカメラを1つのモニターで管理したいとの要望が寄せられていたという。

 新たに販売するEXシリーズは、そうした要望に対応するもので、接続可能なカメラの最大台数を従来の16台から128台に拡大するとともに、カメラの対応解像度をこれまでの5MPから9MPまで拡大した。最大32TBの記録容量で、カメラを多く配置する工場や物流拠点、ショッピングモールや、高解像度のマルチセンサーカメラや全方位カメラといった複数台分の役割を持つカメラを設置する拠点でも、1台のエッジストレージで統合監視が可能になる。

 工場/物流拠点、商業施設など、設置カメラ台数が多い現場でも、エッジストレージにHDMI接続した1台のローカルモニターで、最大128台のカメラを管理できる。遠隔からの監視も可能で、PCブラウザーでは最大9画の同時再生を可能とし、映像の検索性が向上した(従来は最大4画)。

 内蔵ストレージも、最大で従来機種の4倍となる32TBのHDDを搭載し、多数のカメラ映像や高解像度映像の長時間記録に対応。9MPの高解像度カメラを含む幅広いi-PRO製カメラに対応し、高解像度のマルチセンサーカメラや全方位カメラの映像も、モバイル端末で確認できるようになる。魚眼映像の補正に3D技術を応用した、疑似PTZ操作を実現する「3Dデワープ」機能を装備し、見たい場所をズームして詳しく確認ができる。

 セキュリティ面では、FIPS 140-2 Level3認定されたハードウェアの搭載と、第三者機関(GlobalSign)発行の電子証明書を使った暗号化通信を標準装備することで、高度なセキュリティを実現。

 また、i-PRO独自のファイルシステム「HDDエコライティング」により、HDDヘッドの消耗を抑制し、安定した運用を実現しており、RAID1(ソフトウェアRAID)にも対応しているため、万一のハードディスク故障時にも記録映像の消失が防止できる。

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