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Sansan上でクラウドサインの契約情報を確認できる「契約管理オプション」、5月より提供へ

 Sansan株式会社と弁護士ドットコム株式会社は21日、Sansanのクラウド名刺管理サービス「Sansan」と、弁護士ドットコムの電子契約サービス「クラウドサイン」が連携すると発表した。この連携では、Sansan上でクラウドサインの契約情報を確認できる「契約管理オプション powered by クラウドサイン」を、5月より提供する予定。

 「契約管理オプション powered by クラウドサイン」は、名刺をスキャンするだけで相手企業との契約情報が確認できる、Sansanのオプション機能。Sansanとクラウドサインを双方契約しているユーザーが利用できるという。

 具体的には、Sansanによってデータ化された名刺の「会社名データ」と、クラウドサインに登録されている契約データとを突合し、該当企業と自社との契約情報のうち、「契約締結の有無」「契約時期」「契約名」など、必要な情報だけがSansan上に通知される。

 なお、これらの契約情報はSansanの会社詳細画面上でも参照できるが、契約内容の詳細は、会社詳細画面からクラウドサインのサービスに飛ぶことで確認を行えるとした。その際の閲覧権限は、クラウドサインのアカウントを持つ社員に限定される。また提供開始時には、雇用契約など個人情報が含まれる契約データは自動で除かれる。

 従来、企業の営業担当者や購買担当、アライアンスを担う部門は、他社と取引など行う際、企業間の関係や相互性を確認するために、これまでの契約の履歴情報を法務・総務部門に依頼していたため、法務・総務部門にとっては業務負荷になっていたほか、回答が返ってくるまでに時間がかかる場合は、その間の営業活動が滞り、契約締結までのリードタイムが長引いてしまう、といった問題もあったとのこと。

 しかしこの連携機能により、名刺を入り口に、確認業務を法務・総務部門に依頼することなく行えるようになるので、スムーズな商談や交渉、アライアンスにつながり、事業スピードの加速に貢献できるとしている。