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Hitachi Vantara、「VSP One」のSDS製品をGoogle Cloud Marketplaceで提供

 株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるHitachi Vantaraは現地時間7月30日、データストレージプラットフォーム「Hitachi Virtual Storage Platform One(以下、VSP One)」について、Google Cloud上で利用可能な「VSP One SDS」をGoogle Cloud Marketplaceで提供開始した。日本国内では9月30日に販売開始する。

 VSP One SDSには双方向の非同期レプリケーション、シンプロビジョニング、高度なデータ圧縮といった最新の機能が搭載されており、パブリッククラウドにエンタープライズ向けの機能を提供する。これにより、企業はさらなる柔軟性やデータ効率の向上、災害復旧時の選択肢の拡大、オンプレミスとクラウド間のシンプルなデータ移行を実現できる。

 また、VSP One SDSでは、クラウドとオンプレミスの両方にストレージリソースを展開できる、リアーキテクチャが不要な単一の管理インターフェイスを提供する。クラウドストレージコストを最大40%削減可能なシンプロビジョニングと圧縮機能により、企業は効率性とパフォーマンスを最大化しながらオーバーヘッドを最小化できる。さらに、双方向の非同期レプリケーションは、クラウドとオンプレミス間のデータ複製を柔軟に構成できるため、災害復旧計画を強化できる。

 Hitachi Vantaraは、VSP Oneはパブリッククラウド上にエンタープライズレベルの可用性を提供し、あらゆる規模の企業が求める高いサービスの信頼性と稼働率を実現するように設計されていると説明する。これは、システムの稼働停止(ダウンタイム)やシステムの再構築にかかるコストが大きな影響を与える場合に一層重要になるとしている。また、VSP Oneは継続的な可用性を提供することで、コストを削減しながら、あらゆるストレージプラットフォームやクラウドへのネイティブ移行を可能にする。これらにより、予期せぬ障害からの迅速な復旧と、より高い信頼性でのビジネス継続を支援するとしている。

 さらに、Hitachi Vantaraのチャネルパートナーは、企業のハイブリッドクラウド戦略の進化を支援する新たな機会を得られると説明する。具体的には、より柔軟なソフトウェアデファインド型のアプローチとGoogle Cloudとの統合を実現することで、レジリエンス、セキュリティ、サステナビリティといった企業の重要な課題に対応する新たな手段を得て、企業の運用効率の向上、データ保護の強化、既存インフラの価値最大化を支援できるとしている。