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NetAppの「Amazon FSx for NetApp ONTAP」、Amazon EVSの外部ストレージオプションとして統合

 米NetAppは現地時間6日、同社ソリューションの一つである「Amazon FSx for NetApp ONTAP」が、Amazon Web Services(AWS)が新しく提供する「Amazon Elastic VMware Service(以下、Amazon EVS)」において、外部ストレージオプションとして正式に統合され、新たに利用可能となったと発表した。

 Amazon EVSは、VMware Cloud Foundation(VCF)をAmazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)内で他のアプリケーションと並行して実行することを可能にし、すでに一般提供が開始されている。今回の統合により、企業はVMwareワークロードを迅速にAWSへ移行し、VMware環境をシームレスに拡張・拡大できるようになり、ビジネスに変革をもたらすとしている。

 FSx for NetApp ONTAPがストレージオプションとして統合されたことで、VMware管理者は既存のVCFソフトウェアとツールを使用して、オンプレミス環境からAWSへ迅速にVMwareを移行できると説明。FSx for NetApp ONTAPを外部ストレージとして使用することで、データ管理と保護機能が強化され、総所有コストの削減とサイバー レジリエンスの向上が可能になるとしている。

 また、NetAppのBlueXP Workload Factory for AWSの移行アドバイザー機能が、Amazon EVSワークロードをサポートするようになった。これにより、オンプレミスVMwareの自動検出、FSx for NetApp ONTAPのプロビジョニング、Amazon EVS内のデータストア配置の自動化が可能になり、移行プロセスの簡素化・高速化を実現する。

 NetApp BlueXPのVMware向け災害復旧機能もAmazon EVSと統合され、Amazon FSx for NetApp ONTAPストレージを信頼性の高いDRターゲットとして活用可能になった。NFS(ファイルベース)およびVMFS(ブロックベース、iSCSIプロトコル)に対応し、柔軟かつ効率的なDRソリューションとなる。

 さらに、Amazon EVSワークロードの保護を強化するため、NetApp ONTAPの自律型ランサムウェア保護(ARP)がAmazon FSx for NetApp ONTAPで利用可能になり、リアルタイムでランサムウェアイベントを検出し、対応できるようになった。さらに、NetApp BlueXPのランサムウェア保護サービスもAmazon FSx for NetApp ONTAPをサポートし、包括的な防御オーケストレーションを提供する。AWSネイティブのワークロード保護により、ハイブリッドクラウド全体でのデータ保護とダウンタイムの最小化を可能にする。