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Sansanと弁護士ドットコム、名刺情報と契約情報を連携させる「契約管理オプション for クラウドサイン」を提供開始

 Sansan株式会社と弁護士ドットコム株式会社は16日、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」のオプション機能として、クラウド契約サービス「クラウドサイン」と連携し、名刺情報から契約情報を確認できる「契約管理オプション for クラウドサイン」の提供を開始した。価格は個別見積もり。

 契約管理オプション for クラウドサインは、名刺をスキャンするだけで、相手企業との契約情報が確認できる、Sansanのオプション機能。名刺をスキャンした際に、Sansanによってデータ化された名刺の「会社名データ」と、クラウドサインに登録されている契約データとを突合し、該当企業とユーザー企業との契約情報のうち、「契約締結の有無」「契約時期」「契約名」など、必要な情報だけがSansan上で通知される。

 Sansanの会社詳細画面上でも、これらの契約情報を確認することができ、契約内容の詳細については会社詳細画面からクラウドサインのサービスに遷移して確認できる。その際の閲覧権限は、クラウドサインのアカウントをもつ社員に限定され、コーポレートガバナンスに配慮した機能として提供する。

 提供開始時には、雇用契約など個人情報が含まれる契約データは自動で除かれる。また、機能の利用には、Sansanとクラウドサイン両サービスの契約が必要となる。

 今回の連携により、法務や総務の担当者が出社せずに契約確認業務を行うことが可能になるほか、企業の営業担当者や購買担当なども、名刺を入り口に確認業務を法務・総務部門に依頼することなく、企業間の関係や相互性が把握できるようになり、スムーズな商談や交渉、アライアンスにつながり、事業スピードを加速させるとしている。

 また、企業との接点を有効活用して、営業・マーケティング活動を行うABM(アカウントベースドマーケティング)という手法に注目が集まっているが、これまで法務部門に閉じていた契約情報のうち、部外秘を除いた必要な情報を他部門でも参照できるようになり、企業間コミュニケーションの状況を把握して、精度の高いアプローチや確度の高い営業活動につなげられるとしている。