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CTC、クラウド環境の設定ミスや過剰な権限を可視化するCNAPPソリューション「Wiz」を販売
マルチクラウド環境でのセキュリティ運用負荷を軽減する支援サービスも提供
2025年8月20日 10:00
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は19日、Wiz Cloud Japan株式会社のクラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz」の取り扱いを開始すると発表した。また9月からは、クラウド環境における統合的なセキュリティ対策の導入・運用支援サービス「マネージドCNAPP」も提供を開始するとのこと。
「Wiz」は、クラウド環境の構成、アプリケーション、ID、データなどを一元的に保護するCNAPP(Cloud-Native Application Protection Platform)ソリューション。アクセス権限、開放するポート、保存データの暗号化などの設定ミスを検出し、総合的な評価によってリスクの優先度を判定できる。また、APIを通じて各種クラウド環境に接続するため、IaaSやPaaS、コンテナなどの環境に専用ソフトウェアをインストールする必要がなく、システムへの影響を最小限に抑えながら短期間でリスクを可視化できる点も特徴だ。
サービスは、「Wiz Cloud」「Wiz Code」「Wiz Defend」の3つの主要機能で構成され、クラウド環境の設計や構築から運用に至るまで、包括的なセキュリティを提供するとした。
このうち「Wiz Cloud」では、クラウド環境における構成やセキュリティの設定不備、過剰な権限付与などのリスクを横断的に可視化し、対応すべき脅威の優先順位付けを支援可能。2つ目の「Wiz Code」では、アプリケーション開発時の設計ミスや脆弱性、権限の不備などを早期に発見できるので、システム開発の安全性を担保しつつ手戻りを減らし、開発のコスト削減やスピード向上に寄与する。
また3つ目の「Wiz Defend」を利用すると、クラウド上のアプリケーションやサービスをリアルタイムに監視でき、不審な動きを検知してランサムウェアなどの攻撃に対する継続的な防御を実現するとのこと。
一方、9月から提供する予定のマネージドセキュリティサービス「マネージドCNAPP」は、マルチクラウド環境におけるセキュリティ運用負荷の軽減を支援するもの。「Wiz」の初期導入における設計・構築支援に加えて、導入後も操作サポートや、アラート検知および対応状況のレポート作成など、継続的な運用をサポートする。
CTCでは、「Wiz」と「マネージドCNAPP」をクラウドサービスの利用が進む企業を中心に展開し、3年間で合計20億円の売上を目指すとしている。