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塩野義製薬がコンカーの経費精算クラウドを導入、領収書の完全電子化を実現

全社員5000名が経費精算・管理に利用

 株式会社コンカーは6日、塩野義製薬株式会社が、コンカーの経費精算・管理クラウド「Concur Expense」をはじめとする各種サービスを採用したと発表した。塩野義製薬では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、コンカーのクラウドサービスを採用したとのことで、2018年2月に構想策定を開始しクラウドと業務プロセスの導入を完了。2018年12月より本番稼働を開始している。

 具体的には、全社員5000名の経費精算・管理にConcur Expenseを、請求書管理に「Concur Invoice」を、出張管理に「Concur Travel」を採用。2018年12月からは、電子帳簿保存法に対応した領収書の完全電子化を実現するなど、新たな業務プロセスを開始している。

 このうち領収書の電子化には、Concur Expenseを利用している。同サービスではモバイルアプリを使って領収書を撮影し電子化できるため、社員は紙の領収書提出のため毎回帰社することなく、すき間時間で逐次経費精算を行えるようになったという。また、紙の領収書を整理して台紙に張る必要もなくなることから、社員の経費精算業務の負担を軽減し、本業への集中を促せるとした。

 一方、経理部門でも、システム上で経費情報と領収書を照合・確認処理を完結できるのみならず、経費精算がリアルタイムで実行可能になるので、経費の予実管理の精度向上も期待されているとのこと。

領収書撮影とConcur Expenseへの登録の流れ

 またConcur InvoiceとConcur Travelの導入により、受領した請求書の管理、出張手配や旅程、旅費管理といった間接業務のデジタル化を同時に進めている。

 このほか塩野義製薬では、請求書明細のシステム入力代行サービス「Invoice Capture」、システム設定変更などのメンテナンスを専任の担当者が対応する「サービスアドミニストレーション」、従業員からの問い合わせに対応する「ユーザーサポートデスク」といったコンカーのBPOサービスも利用している。

 こうして、経費精算・請求書管理・出張管理にかかる間接業務を最大限アウトソースし、工数を抑えるとともに、システム機能を最大限に活用し、さらなる業務効率化の推進を目指すとのことだ。

 表しました。2018年2月に構想策定を開始してから10か月でし、2018年12月より稼働を開始しています。

 なお、この導入プロジェクトは、塩野義製薬および同社のグループ会社であるシオノギビジネスパートナー株式会社、シオノギデジタルサイエンス株式会社との共同体制で実施された。また、システム構想策定、要件定義、電子帳簿保存法に対応する規定の整備、業務設計、システム導入および社内変革管理については、株式会社シグマクシスが支援している。