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大分市、請求書処理の効率化を目指しConcur Invoiceを利用した実証実験を開始

 大分市と株式会社コンカーは28日、経費管理の業務プロセス改革を目的として、実証実験を開始すると発表した。大分市で発生する請求書処理において、コンカーの請求書管理クラウド「Concur Invoice」を利用し、業務効率化とペーパーレス化を目指すという。

 大分市では、毎年約12万件の請求書が発生しており、目視検査による多重チェック、また上長承認時の紙による証憑(しょうひょう)の回覧が、職員の大きな負担になっているとのこと。加えて、行政の適法性あるいは妥当性の保障を目的とした監査対応の際には、調査対象となる紙の証憑を探して、目視で確認する必要がある点も課題になっている。

 そこで今回の実証実験では、特定の支出費目において、“支出命令”で発生している紙の請求書をConcur Invoiceを用いて電子データとして管理することにより、業務プロセスの効率化やペーパーレス化の有効性を検証する。

 あわせて、電子化した請求書データの分析により、他部門との情報共有や予算要求への活用など、経費マネジメントの高度化に役立つ手法についても調査研究を行うとした。

 具体的には、Concur Invoiceを導入し、複合機やスキャナーなどで電子化した請求書データを集中管理することで、承認フローをクラウド上で管理できるようになる点がメリット。さらに、規定チェックの自動化により、承認者や経理担当者の管理業務が削減されるため、業務効率化が見込めるという。

 加えて、Concur Invoice上で保管される請求書データは検索可能な形式になっているので、監査対応時の負担軽減や、将来的な紙の証憑の保管コスト削減といった効果も考えられるとした。