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DaaSを進めるMicrosoft 自社純正Windows仮想デスクトップを発表

WVDのメリットは

 WVDを利用できる製品は、Windows 10 Enterpriseのサブスクリプション版であるWindows 10 E3/E5。それにWindows 10 Enterpriseに、Office 365とEMS(Enterprise Security + Mobility)をパッケージしたMicrosoft 365のE3/E5/F1となる。

 Windows E3/E5のユーザーであれば、Azureの無料アカウントをセットアップするだけで開始でき、追加コストは、仮想マシンとストレージの使用料だけで済むという。

 一般にVDIは運用コストの削減ができる半面、構築が複雑で導入コストが高くなる。このためVDIをクラウドで提供するDaaSは、導入しやすさで優れたソリューションとなる。運用コストの削減がどれくらいになるかは詳細なシミュレーションが必要だが、まずAzure上の既存VDIサービスの費用はカットできる。

 例えば、Citrixの「Citrix XenDesktop Essentials」は、Windows E3/E5ライセンスとAzureの利用料とは別に、1ユーザーあたり月額12ドルの追加費用がかかっている。

 このほかWVDでWindows 7を利用すれば、2020年1月の延長サポート終了後も、3年間追加費用なしで拡張セキュリティアップデート(ESU)が提供される。7上の業務システムをどうしても維持しなければならない企業ユーザーにとっては魅力的な選択肢だろう。有料アップデートは高額になるからだ。