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CTC、Windows Virtual DesktopとCitrix Cloudを組み合わせたVDIサービスを提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は27日、Microsoft Azureの仮想デスクトップ環境(VDI)である「Windows Virtual Desktop」と、シトリックスのクラウドサービス基盤「Citrix Cloud」を連携させたサービス「Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop」を提供開始すると発表した。

 Windows Virtual Desktopは、Microsoft Azure上の仮想環境においてWindows 10やOffice 365を利用できるクラウド型VDIサービス(DaaS)。Windows 10を複数ユーザーで利用できるマルチセッション機能を特徴とするほか、Microsoft 365やWindowsの包括ライセンスを保有していれば追加費用がかからないこともあり、管理とコストの両面で大きなメリットが期待できるという。

 今回CTCが提供するCitrix Cloud for Windows Virtual Desktopは、このWindows Virtual Desktopと、クラウド上の仮想デスクトップ環境の運用において利便性の高い管理機能を実装するCitrix Cloudを連携させたソリューション。Citrix CloudのGUIベースのコンソールを用いて、直感的な操作でセキュリティのポリシー設定やモニタリング、パフォーマンスのチューニングを行えるとした。

 また、ネットワーク帯域幅に左右されずにパフォーマンスを高める通信プロトコルにより、ユーザーの体感速度も高いレベルで維持できるとのこと。

 なおCTCでは、Citrix Cloud for Windows Virtual Desktopの提供に先行して、約1万人が利用する自社のVDI環境をCitrix Cloud for Windows Virtual Desktopで全面刷新している。この導入にあたっては、CTCが持つWindows 10についての設計・運用ノウハウとCitrix Cloud for Windows Virtual Desktopの管理機能を生かして、設計から移行開始までを約2カ月という短期間で実現している。

 CTCは、こうした自社導入を通じて蓄積した知見をもとに、効率的な移行計画の策定や運用設計、ネットワーク設定変更などを含め、VDI環境の構築をトータルに支援するとのこと。