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IIJ、「白井データセンターキャンパス」で太陽光発電の運用を開始

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は1日、2019年5月から運用しているデータセンター「白井データセンターキャンパス(以下、白井DCC)」のサーバー棟および管理棟屋上に太陽光発電パネルを設置し、2月から運用を開始したと発表した。設置した太陽光発電パネルの設備容量は、白井DCCサーバー棟の約3%にあたり、年間の発電量は約373MWhを見込む。

 IIJは、白井DCCを同社のクラウドやネットワークサービスの設備基盤、および顧客からIT機器をお預かりするコロケーション/ハウジングサービスの拠点として運営している。IIJでは、多くの電力を消費するデータセンターにおいて、温室効果ガス削減(カーボンニュートラル)は喫緊の課題となっているとして、これまで、エネルギー効率の高い外気冷却方式の空調設備や、AIによる空調制御、リチウムイオン蓄電池の活用など最新の省エネ技術を導入し、電力利用効率の最適化を図ってきた。

 オンサイト太陽光発電は、こうしたIIJのデータセンターにおけるカーボンニュートラルへの取り組みの一環として導入するもので、再生可能エネルギー導入の促進とともに、電力コストの低減および安定化を目的としていると説明。また、同設備設置は、環境省の「令和3年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の助成対象となっている。

 IIJでは、政府のグリーン成長戦略で掲げられたカーボンニュートラルの目標に向けて、今後も最新の省エネ技術の導入やグリーン電力の調達、再生可能エネルギー発電設備の導入などを進め、カーボンニュートラルデータセンターの実現および気候変動への対応を積極的に推進していくとしている。