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IIJ、「白井データセンターキャンパス」の2期棟を建設、2023年4月稼働予定

松江データセンターパークには実質再生可能エネルギーを導入

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は4日、2019年5月から運用しているデータセンター「白井データセンターキャンパス(以下、白井DCC)」に、2期棟を増設すると発表した。2期棟は2022年5月に着工、2023年4月からの運用を予定する。

 新たに建設する2期棟は、エリア敷地面積約8000㎡、最大受電容量10MW(メガワット)、1100ラック規模。国内企業のDX推進に伴い、需要が拡大しているIIJのネットワーク関連サービスの設備収容スペースを拡張していくとともに、エンタープライズやクラウドベンダー、コンテンツ事業者、データセンター事業者などのコロケーション需要に対応するとしている。

 また、自動化の適用領域を拡大し、運用効率の向上を図るとともに、メガソーラー発電設備を併設するなど、カーボンニュートラルへの取り組みも推進していく。

 IIJでは、白井DCCはIIJの各種ネットワークサービス、クラウドサービス設備と直結できることに加えて、2022年3月にはインターネットエクスチェンジ(IX)サービスであるJPNAP東京サービスの提供拠点が白井DCCに設置されることから、国内外のコンテンツ事業者やインターネット接続事業者との相互接続も実現すると説明。白井DCCのある印西地区は、建設ラッシュが続くデータセンターの集積地として注目されており、各種クラウドサービス、近郊データセンターなどと接続するネットワークのハブ拠点としても利用できるとしている。

2期棟イメージ

 また、IIJの「松江データセンターパーク(以下、松江DCP)」においては、2022年2月から実質再生可能エネルギー由来の電力を導入することを発表した。

 導入する電力は、トラッキング付FIT非化石証書を活用しており、RE100に対応する。最初は松江DCPのサイト1に導入し、松江DCPにおける総電力使用量(年間約1万MWh)の40%にあたるサイト1の使用電力が実質再生可能エネルギー由来になることで、年間約1300トンのCO2排出削減が見込まれるとしている。今後は、サイト2でも実質再生可能エネルギーの導入を進め、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進していく。