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東京ドーム、一般来場者向けの入場・決済サービスにパナソニックの顔認証技術を採用

 パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(以下、パナソニック)は1日、株式会社読売巨人軍(以下、巨人)、株式会社読売新聞東京本社、株式会社東京ドームの3社が、東京ドームでの一般来場者を対象とした入場・決済サービスにパナソニックの顔認証技術を採用したと発表した。顔認証決済は3月2日のオープン戦から、顔認証入場は3月25日の公式戦から運用が開始される予定だ。

 東京ドームでは、来場者に新しい観戦体験を提供すべく、設備のリニューアルと、完全キャッシュレス化や顔認証技術の導入などのDX(デジタルトランスフォーメーション)を実施している。今回はその中で、パナソニックの顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」で提供している入場・決済・チケッティング連携のアプリケーションを採用し、巨人戦において、入場から決済までをシームレスに利用できる新サービス「facethru(フェイスルー)」として運用が開始されるという。

 なおパナソニックでは2021年3月から、東京ドームにて、関係者を対象とした顔認証入場、および一般来場者を対象とした顔認証決済の実証実験を行っており、この実証実験の環境において、マスク着用時でも99%以上の認証率を実現したことにより、今回の本格導入に至ったとのこと。

 また本格導入においては、顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」と合わせて、各種IDを連携するパナソニック独自の仕組みも開発されている。新たにデザインされた顔認証入場ゲートは、1)場所や時間、気象、季節で変わる設置条件に対応、2)運用面を考慮して移動・設置が容易、3)ユニバーサルデザインへの配慮等利用者が使いやすいデザイン――、といった3つの特徴を設計に反映した。

顔認証入場ゲート

 また、ゲート本体およびチケッティングについては株式会社イープラスと連携したほか、Suicaについては、JR東日本メカトロニクス株式会社が提供するクラウド型ID認証システム「ID-PORT」と連携させ、各種ID連携の仕組みを実現。「GIANTS ID」を介して、顔認証による入場とSuica認証による入場を1台の入場ゲートで行える仕組みを構築したという。

 入場者は、Webサイトより顔画像を登録し、手持ちの入場券とひも付けることで、ゲートにある専用レーンにて顔認証での入場が可能となる。また顔認証決済には、別途クレジットカード情報の登録が必要になるとした。