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パナソニックの顔認証クラウドが認証エンジンを強化、一度に15万人までの照合に対応

マスク着用時の認証精度も改善

 パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(以下、パナソニック)は6日、同社が提供する顔認証クラウドサービスにおいて、顔認証エンジンの新版を7月9日より提供開始すると発表した。これに伴い、一度に照合可能な人数が15万人に拡大されたほか、本人認証エラーも従来比で1/7に低減したという。

 パナソニックではこれまで、既存サービスに組み込みやすい顔認証SaaSプラットフォーム「KPASクラウド」や、外部サービスとの連携・機能拡張を可能にする「顔認証APIスタンダードエディション」などを提供し、顔認証利用のニーズへ応えてきた。

 今回はさらに、顔認証エンジンの新版により、両サービスで一度に照合可能な人数を従来の3万人から15万人へと拡大するとともに、本人認証エラーも従来の1/7に低減させた。これにより、大規模なイベント・大型施設での受付対応において、業務効率が格段に向上するという。

 また、マスク着用時の対応も強化し、顔認証エンジンのロバスト性向上に加えて、マスク着用有無の判定結果を用いる独自の照合アルゴリズムにより、社内評価において、マスク着用時の1:1認証の認証率(他人受入率10万分の1の時の本人受入率)で99.9%以上を実現したとのこと。あわせて、マスク着用時に照度変化や顔の向き、角度変動があった場合でも、本人認証エラーを従来比1/3以下に低減させた。