ニュース

IIJ、データセンターのラック状況を可視化する「IIJデータセンターカメラ中継オプション」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は29日、同社の白井データセンターキャンパス(以下、白井DCC)のオペレーションサービスメニューを拡充し、サーバーラックのリアルタイム映像または画像を提供する「IIJデータセンターカメラ中継オプション」を開始した。提供価格は個別見積もり。

 IIJデータセンターカメラ中継オプションは、顧客のIT機器が収容されたラック状況を可視化するリモートアイズ機能を提供し、オペレーターによるリモートハンズオペレーション(作業代行)のサービスを組み合わせることで、顧客の現地対応作業を軽減するサービス。

 IIJでは、データセンターは顧客拠点から物理的な距離があるため、システムの構成変更や資産管理で発生する現地作業をできるだけ軽減したいという要望があり、従来提供している電源ON/OFFやLED確認などの基本オペレーションに加えて、現地オペレーション業務の対応範囲を広げてほしいというニーズがあると説明。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、IIJのデータセンターへの入館者数は23%減少した一方で、オペレーション代行の依頼件数は24%増加しているという。

 今後もこのような需要が継続して見込まれることから、IIJでは白井DCCにおいて、サーバーラックのリアルタイム映像や画像を確認できるオペレーションサービスの提供を開始。顧客は、ラック内部の様子を映像や画像を通してリモートで確認でき、リアルタイムで現場の様子を見ながら、データセンターにいるオペレータに作業指示が行える。また、宅配物の確認や、資産の棚卸し、物品検収などの代行作業も行うことができる。

 サービスにより、現地への移動回数や時間を削減し、維持管理業務にかかる負担を軽減できるとともに、大規模なIT基盤環境を運用するITサービス事業者にとっては、映像や画像データを別拠点の維持管理部門やメーカー保守員と共有することで、作業連携も容易になるとしている。