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ヤマハ、無線LAN環境を自動最適化する「Radio Optimization」機能を第3世代アクセスポイント向けに提供

WLX212向けの新ファームウェアを公開、WLX413向けも1月末の公開を予定

新ファームウェアが提供されるWLX212

 ヤマハ株式会社は13日、エントリー向けの無線LANアクセスポイント「WLX212」において、新機能「Radio Optimization機能」に対応した最新ファームウェアを提供すると発表した。なお、ハイエンドモデル「WLX413」用のファームウェアは1月末に公開される予定。

 Radio Optimization機能は、ヤマハの第3世代アクセスポイントであるWLX212、WLX413向けに提供される新機能。アクセスポイント本体が周辺の無線環境をモニタリングしながら、ネットワーク管理者が想定する無線LANの利用イメージに近づくように、設定を無線環境に合わせて動的に変更し、最適化してくれる。

 これを利用すると、トラブルを未然に防ぎながら、高品質な無線LAN環境を構築・保持できるほか、トラブル解消時に高度な専門知識を必要としないため、無線LANの運用管理にかかる人的・時間的コストの削減にもつながるという。また設定の最適化においては、ヤマハがこれまでのユーザーサポート業務で蓄積したトラブルシュートノウハウを、判断基準の一部として利用しているとのこと。

Radio Optimization機能

 利用にあたっては、ファームウェアアップデート後に、仮想コントローラーのWeb GUIでRadio Optimization機能を「使用する」に変更し、無線LAN導入先の利用イメージを選択するだけで利用開始可能だ。

 利用イメージは、以下の2つが用意された。

一般:一般的なオフィス利用で、事務作業や遠隔会議が快適に利用できる環境
大容量:学校などで多数の端末が同時に動画を再生する環境

 動作状況も仮想コントローラーのWeb GUIから確認でき、各アクセスポイントにおいて、Radio Optimization機能による自動設定変更の回数が、1日ごとに過去7日間にわたって確認可能。接続端末数やスループットの遷移も確認でき、同機能による設定変更の効果を把握できるとしている。

 なお、より詳細にRadio Optimization機能の設定変更内容を確認したい場合は、仮想コントローラーのWeb GUIの「保守」-「Radio Optimization機能」から確認可能だ。