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ヤマハのエントリー向けアクセスポイント「WLX212」、クラウド型管理や無線LAN見える化ツールに対応

7月の発売を予定

WLX212

 ヤマハ株式会社は13日、エントリー向け無線LANアクセスポイント「WLX212」を7月より販売開始すると発表した。2015年12月に発表された「WLX202」の後継となり、価格は3万9800円(税別)。カラーバリエーションは、ホワイトに加え、新たにブラックが用意される。

 WLX212は、エントリー向けながらも、従来製品と比べて管理機能やセキュリティを強化したアクセスポイント。本体に無線LANコントローラ機能を内蔵しており、単体でも管理を行えるが、ヤマハのアクセスポイントとしては初めて、同社のクラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」による統合管理に対応し、複数拠点の無線LAN環境を一括管理できるようになった。

 なおYNOでは、ネットワーク上にある各アクセスポイント(WLX212のみ)の設定や監視、ファームウェアアップグレード、接続端末の監視などを行うことができる。WLX212には、1年間無料で使えるYNOのライセンスが付属。また、YNOによる管理、内蔵コントローラによる管理を問わず、LANに接続して電源をいれるだけで設定が完了する「ゼロコンフィグ」にも対応しているので、ネットワークへの追加や交換が簡単に行えるとのこと。

 無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、5GHz帯では最大867Mbps(2×2)、2.4GHz帯では最大400Mbps(2×2)の無線通信が可能。1つのアクセスポイントで、5GHz帯で最大50台、2.4GHz帯で最大50台、合計100台までの端末を収容できる。有線のインターフェイスは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1ポートを備えた。

 セキュリティ面では、最新のWi-Fiセキュリティ規格「WPA3」に対応し、192ビット暗号が利用可能。また、利便性を損なわずにセキュリティを強化する「Enhanced Open」もサポートしているので、カフェやレストランなどでの公衆無線LAN利用時に、パスワード認証なしで通信の暗号化を実現するという。

 このほか、「AP間プライバシーセパレーター機能」により、異なるアクセスポイントに接続した端末間の通信を遮断可能なため、情報漏えいや不正アクセスのリスクを減らせるとしている。

 さらに今回は、上位モデルに採用されている、周辺アクセスポイントの無線状態を検出してグラフィカルに確認できる「無線LAN見える化ツール」も備えており、トラブルの迅速な発見と解決を支援するとのことだ。

 筐体は従来モデル「WLX202」より小型化され、設置面積を約30%削減。壁や天井設置だけでなく、同梱のスタンドを利用した卓上設置にも対応する。また内蔵アンテナの指向性あり/なしを選択して、電波を飛ばす方向を切り替えることも可能となっている。

 価格は、本体が3万9800円(税別)、電源アダプターが5000円(税別)。PoE受電にも対応し、PoEインジェクターやPoEスイッチなどから、Ethernetケーブル経由での給電を受けることも可能となっている。