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アサヒグループ、ServiceNowのIT Service Managementを導入し既存の申請業務から完全に置き換え

 ServiceNow Japan合同会社は2日、アサヒグループホールディングス株式会社(以下、アサヒグループ)が、ServiceNowのIT Service Management(ITSM)を導入し、10月から運用開始したと発表した。アサヒグループでは、従業員体験の最大化を実現するためのデジタルワークフロープラットフォームとして利用しているという。

 アサヒグループでは、働き方改革への取り組みに注力しており、いつでも・どこでも・効率的に働ける環境を整備するためにITの活用を推進しているとのこと。今回はその取り組みの一貫として、ITサービスに関する従業員からの問い合わせや申請業務の効率化を図るため、国内従業員約1万8000人を対象に、ServiceNowのITSMをデジタルワークフロープラットフォームとして導入した。

 同システムは、すでに導入していたさまざまなビジネスアプリとレガシーシステムとを、デジタルワークフローをトリガーとして連携するプラットフォームに位置付けられており、既存の申請業務を完全に置き換えたという。

 アサヒグループでは従来、表計算や文書ファイルで提供される申請書が多く、それぞれに記入した後、電子メールに添付して関係者に回すため、ワークフローが体系化されていない、属人的なやり取りが発生するケースがある、といった点が課題だった。加えて、申請が承認された後、その申請内容を進める作業については、進捗や申請者と作業者間のコミュニケーションなどが可視化されていなかったとのこと。

 しかしITSMの導入により、すべてのIT申請をITSM上にて記入することで、申請から承認、そして申請内容の作業を完了するまでの進捗状況も可視化され、管理可能になったとしている。

 また、申請者と対応者のやり取りや必要な情報の検索が可能なポータルを提供しており、すべての従業員が、必要なときに必要な情報へと容易にアクセス可能になったため、情報の正確性を担保しながら自己解決率を向上する仕組みを提供できたとした。

 アサヒグループでは、今後はIT以外の営業、生産、物流や各管理部門領域における従業員体験のさらなる向上を目指す考えで、将来的には、HR Service Deliveryの展開も検討している。