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大阪市の予算編成システムで「Now Platform」が採用、一連の業務フローをシステム上で整流化

 ServiceNow Japan合同会社は26日、株式会社日立製作所(以下、日立)が構築する大阪市の予算編成システムに、ServiceNowのクラウドプラットフォームである「Now Platform」が採用されたと発表した。なお同システムは、大阪市における初めてのクラウドプラットフォーム上での運用になるとのことで、全面稼働開始は2024年7月を予定している。

 大阪市の予算編成業務は、現在、各部署で表計算ソフトウェア等によって作成された資料を紙やメールでやりとりし、それらを取りまとめるといったアナログ運用によって行われているため、職員の業務負荷が高くなってしまっているという。

 そこで、予算編成関連業務に関わる「登録・確認・承認・管理」といった一連の業務フローをシステム上で整流化し、従来は個別に部署間で行われていたファイルやメールでのやりとりを、Now Platformで一元化できるようにすることで、予算編成にかかわるパフォーマンスの向上や、業務の可視化・進捗管理、業務品質の向上などを見込むとした。

 加えてNow Platformでは、ローコードによるアプリケーション開発も実践できるため、環境変化に応じた予算編成プロセスの柔軟な変更を実現するほか、クラウドプラットフォームの活用により、行政経営が直面するさまざまな環境変化や不確実性に対し、より一層柔軟・機敏に対応できるメリットも得られるとしている。

 ServiceNow Japanでは、予算編成をはじめとする内部事務は、多くの職員が関わる行政経営の根幹であるため、内部事務をクラウドプラットフォームにより最適化することで、データの収集・照会・共有・分析などが容易になり、データに基づいた行政経営の戦略立案・実行がより円滑にできるようになると、そのメリットをアピールしている。